留学生活 2017年12月

ボルドーのクリスマス、サンテミリオン、コート・ダジュール
[2017/12/31]

24日(日)、ボルドー郊外にある世界遺産の町、サンテミリオンに行き、観光案内所のツアーで9世紀に創建されたモノリス教会、 地下墓地、聖エミリオンが住んでいた庵などを廻りました。 サンテミリオンというとワインが有名ですが、歴史遺産がたくさん残っています。 教会の横にブドウ畑があるのがサンテミリオンらしいですね。


生まれて初めて、外国でのクリスマスをボルドーのアタール家で迎えました。 クリスマス・イブは食事、ゲーム、プレゼントなどのイベントで賑やかですが、クリスマスは日本のお正月のような静かな雰囲気があります。 この間、フランス人は親族と共に食事と会話をして時を過ごします。 クリスマスの昼、「シャトー・マルゴー(1979年)」を開けてチキンを食べ、その後、ボルドーの映画館に「スターウォーズ/最後のジェダイ」を観に行き、 カニとエビを食べた夕食後、テレビで日本のアニメ「リトルウィッチアカデミア」、ディズニー映画「ファミリー・ゲーム/双子の天使(1998年)」を家族全員で見ました。 面白いのは、アニメや映画を見ている最中、みんなで作品の内容や感想を話し合う点です。 日本人の家族は鑑賞中、フランス人のように話はしません。食事、会話、映画……、フランス人家族と過ごした濃厚な2日間でした。

写真:http://www.st-trigger.co.jp/wp-content/uploads/2015/11/little-witch-acc.jpg
http://excellent-green1.up.n.seesaa.net/excellent-green1/../image/119357207031416119459.jpg


27日(水)から30日(土)に、コート・ダジュールのカンヌ、アンディーブ、カーニゥ・シュル・メール、ニース、エズ、マントン、モナコに行きました。 ボルドー周辺はアメリカ東海岸、コート・ダジュールは西海岸、カルフォルニアのような感じがします。カンヌはアメリカでいうとハリウッドでしょうか。 コート・ダジュールには太陽が燦燦と降り注いでいます。このような気候に惹かれ、南フランスはピカソ、マティス、シャガール、ルノアール、ジャン・コクトーなど、多くの芸術家が集まってきました。 ニーチェが「ツァラトゥストラはかく語り」を発想した町エズもコート・ダジュールにあります。モナコは大人の遊園地のような町、狭いので人工的な感じがしました。カジノは作れても、文化はお金では作れない。 文化人たちは避暑地のようなコート・ダジュールでゆったりとした時間を過ごし、芸術に対するインスピレーションを得ていたのでしょう。


カンヌ・クロワゼット大通り

アンディーブと地中海

アンディーブ市街

モナコ

カーシュ・シュル・メール

ニース夜景

エズ

ニーチェの道



1月1日(月)、パリに移動するので、31日(日)に引っ越しの準備をしました。
アヴィニョンに滞在した4カ月間、私にとってはかけがえのない体験。 この体験が、私の人生に大きな影響を及ぼすことは間違いありません。本当にアヴィニョンに留学して良かった。

アヴィニョンの初日の出


「シャトーヌッフ・ドュ・パップのシャトーツアー」と同級生とのアルル、ヴァランス
[2017/12/24]

16日(土)、アヴィニョン観光案内所の「シャトーヌッフ・ドュ・パップのシャトーとオランジュの古代劇場」ツアーに参加しました。 ツアーの良い所は、ガイドさんが地元の話をしてくれるところです。 今回もガイドのジュリアンさんが、オランジュとシャトーヌッフ・ドュ・パップについて面白い話をしてくれました。

@アヴィニョンからオランジュに向かう高速道路A7は、リヨンに向かう古代ローマ街道Via Agrippaの上に建設されている。
Aオランジュは古代ローマの軍事拠点だったが、現在もフランス空軍の拠点がある。
B法王庁御用達の「シャトーヌッフ・ドュ・パップ」など、コート・デュ・ローヌのワイン畑は場所によって土質が違うので、採取できるブドウの味も全然、違う。
Cワインの品質を保証するAOC(原産地呼称統制)は、シャトーヌッフ・ドュ・パップのピエール・ル・ロワ・ボワスォーメリエが中心となって、フランスで最初に始めた。 その時代のシャトーはまがい物や外国産の粗悪なものが横行していたそうです。
Dシャトーヌッフ・ドュ・パップは地元の人が所有していて、他地域から移り住んできたワイン農家も3代以上続いている。などなど……。

この日はピエール・ル・ロワ・ボワスォーメリエのシャトー・フォーティアに行きました。どこに行っても樽の置いてある酒蔵は良い匂いがします。 いくつかのワインを試飲したのですが、「キュベー・ド・バロン」が美味しかったので、お土産に1本買いました。


12月17日(日)・18日(月)、イギリスの大学に留学している慶應大学法学部の友人2人が、ヴァカンスを利用してプロヴァンスに遊びに来ました。 おかしかったのは、南フランスに来た感想を聞いた時、「イギリスはいつも曇りなので、久しぶりに青空を見ることができた」と喜んでいたことです。 イギリスは一年中、毎日、曇か雨なのですね。彼らは交換留学生なので、日本の大学とほぼ同じ忙しいカリキュラムをこなしています。 アルルとアヴィニョンを廻って、のんびりをした気分に浸れたようで、「プロヴァンスは時間がゆっくりと流れている」と言っていました。 友人の1人は高校時代の同級生なので、異国の地で再会すると感慨深いものがあります。中高時代の友人と一緒に遊ぶのは楽しいですね。 ところで、今回、私の手違いで目的に行く列車を間違えオランジュで降りるところ、ヴァランスまで行ってしまい、2人に迷惑をかけてしまいました。 せっかく遠くまで来てくれたのに……、反省しています。


「ジャポネズム」のプレゼンテーション、ふたたびマルセイユ
[2017/12/17]

12月4日(月)、Culture Societeの中で「ジャポネズム」についての発表を行いました。
テーマがちょっと専門的なので、フランス語の表現に苦労しましたが内容は伝わったみたいです。
先生は難しいけれど面白いテーマだ、友人は面白かったと言ってくれました。 印象派と浮世絵を比較したスライドが反応が良かったようです。
下の写真を見れば、セザンヌが北斎の富嶽三十六景を意識していたことが理解できるでしょう。 セザンヌにとってサント・ヴィクトワール山は、北斎の富士山ですね。 日本の浮世絵が西洋の印象派に与えた影響ははかりしれないものがあります。


セザンヌのサント・ヴィクトワール山

北斎の富嶽三十六景

サント・ヴィクトワール山

富士山

ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バシリカ聖堂

マルセイユに来るのは2度目。今回は1泊して、ゆっくりとマルセイユを廻りました。 1日目はマルセイユのシンボルともいえるノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バシリカ聖堂、サン・ヴィクトワール修道院、サンニコラ要塞に行きました。 ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バシリカ聖堂の内装のモザイク画は豪華で圧倒的な存在感があります。一方、サン・ヴィクトワール修道院は質素で重厚な建物。 クリプトは、聖ヴィクトールの墓などがあり、カタコンブになっています。サンニコラ要塞は星形の要塞。見晴らしがよく、そこから見るマルセイユ港は綺麗でした。 この日の夜、ル・コルビジェが設計した集合住宅シテ・ラディユーズ内にあるホテル「ル・コルビジェ」に泊まったのですが、とてもカッコいい。 外観は宙に浮いているようなモダンな建物で、部屋は狭いのですが、テラス付きで解放感があります。世界遺産の建物に泊まれるのですから楽しいですね。
2日目はマルセイユ観光のハイライトともいえるイフ島に行きました。 イフ島はマルセイユ沖合にある要塞と監獄の島で、デュマの大河小説「モンテ・クリスト伯」の舞台になっています。 イフ島の小さな要塞は壁が厚く頑丈で、モンテクリスト伯の時代には監獄として利用されました。 監獄と言っても独房のようなものではなく、十分な広さがあり暖炉も備え付けられています。壁には囚人の名前を彫ったレリーフが残されていました。貴族の名前もあります。
最初、マルセイユは危ない所だと思っていたのですが、とても面白い街でした。


バシリカ聖堂のモザイク画

聖ヴィクトールの墓

マルセイユ港

イフ島

イフ島

イフ島 内部

ホテル「ル・コルビジェ」外観

ホテル内部

リヨン観光
[2017/12/10]

リヨン市街

リヨンに行きました。 リヨンはソーヌ川とローヌ川の合流地点にある古代ガリアの首都ルグデゥヌムから続く50万人の町、フルヴィエールの丘のふもとに広がる旧市街は世界遺産に登録されています。 目的は観光とリヨン・ビエンナーレに美食。 初日はフールヴィエールの丘にあるバシリスカ教会、ガロ・ローマン文化博物館、旧市街のサン・ジャン大聖堂へ、2日目はコンフルエンス博物館、印刷博物館、ルミエール博物館へなど博物館に行きました。 この日までは順調だったのですが、3日目にリヨン・ビエンナーレの会場を廻ろうとしたところ、メイン美術館は日曜日が閉館日だと勘違いして、リヨン・ビエンナーレに行きそびれてしまいました。 その代わりにリオン美術館、リオン歴史博物館、マリオネット博物館を廻ったのですが、なかなか面白かったです(アヴィニョンに帰ってからリヨン・ビエンナーレについての勘違いに気づき、12日にふたたびリヨンに行く予定。とほほ)。
リヨンの印象は全体的に文化レベルが高く、おしゃれな町だという感じ。建物、メトロ、路面電車ともグッドデザイン、現代にありがちな無機的な硬質感はなく、レトロポップなセンスの良さが感じられます。 新しい建物のデザインも違和感無く、古い街に溶け込んでいます。さらに料理は「食の都」だけあって、どの料理も美味、さすが。 3日間、滞在して、リオンの町が大好きになりました。


ソーヌ川

フルヴィエールの丘夜景

サンジャン通り

バジリカ聖堂

ガロ・ローマン劇場

ベルクール広場

ファーブル記念館
[2017/12/03]

セリニャンはオランジュの北6キロにある、「昆虫記」で有名な昆虫学者ファーブル(1823年〜1915年)が住んでいた町。 ファーブルは長い間、アヴィニョンに住んでいましたが、経済的に行き詰まりセリニャンに移住しました。 一家が住んでいた屋敷跡は現在、「ファーブル記念館」として公開されています。 屋敷に入ると昆虫標本、貝殻、化石、植物標本、机や研究に使っていた自作の機材などが展示されています。 標本は思ったよりも美しく、詩的。これを見ると近代人が博物学に熱中した気持ちが理解できます。 「昆虫記」は、日本人にも大きな影響を与えたようで、養老孟司先生がその代表格。 昆虫採集は小学生たちの遊びではなく、大人のものであるということが、ここに来るとわかります。 庭がとても広く林に続いていて、散策途中、ここでファーブルが昆虫を採集したのだと想像しました。 ロンドンでフロイト、ダーウィン、ディケンスの家に行きましたが、歴史に名を残した偉人の家は個性があって面白いですね。

写真:https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41ZgQefrDtL._SX298_BO1,204,203,200_.jpg


上へ戻る   ホーム