ルルドはポー川沿いにある巡礼の小さな村。1858年2月11日、ベルナデットという少女がポー川近くの洞窟で聖母マリアに出合います。
女が聖母マリアのお告げによって泉を発見すると、その湧き水によって病気が治癒する奇跡が起こり、世界的に有名になりました。
人口1万5000人の村に年間600万人の人がやってきます。 ベルナデットの家には、産衣(産衣に縁がありますね)や手紙、遺品などが展示されていました。
聖母マリアが出現した「マサビエルの洞窟」に行った時の話ですが、泉の写真を撮ろうとしたらカメラが不具合を起こしました。
再起動したら治りましたが、やっぱり不思議な感じがします。
トゥールーズに向かう列車の中で思ったのですが、ルルドでの体験はなんだか夢幻のような、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のような……。
「銀河鉄道の夜」は巡礼の話なのでしょうか。
アルビはトゥールーズの北東にある世界遺産の町。13世紀に着工されたサント・セシル大聖堂とタルン川に沿って町が広がっています。
この町は当時、異端とされたカタリ派(アルビジョワ派)の中心地でした。サント・セシル大聖堂は約500年前に作られたのですが、当時のままの姿をとどめています。
教会内にあるフレスコ画「最後の審判」は圧巻でした。町を歩いていて、ちょっと驚いたのは中世の建物の前で子供たちがボール遊びをしている光景に出合ったこと。
一瞬、自分が何時代にいるのかわからなくなりました。