留学生活 2017年11月

エクス・アン・プロヴァンス、マルセイユ
[2017/11/26]

サント・ヴィクトワール山

先週末は久しぶりに泊りで旅行に行きました。
行き先はエクス・アン・プロヴァンスとマルセイユ。 エクス・アン・プロヴァンスはプロヴァンス伯爵領とセザンヌの町です。
エクスではセザンヌのアトリエ、ビベミュスの石切り場などセザンヌに関係する観光地、5〜17世紀の様々な様式が混ざった「サン・ソブール大聖堂」、「グラネ美術館」を廻りました。 「サン・ソブール大聖堂」のファッサードや内庭回廊は独特の雰囲気があって面白かったですね。 エクスは15世紀に大学が創設されたせいか、静かで知的な感じがします。 散策をして心地よい気分を味わうことができました。


エクス・アン・プロヴァンス 街並

サン・ソブール大聖堂

翌日はマルセイユへ。こちらは毎日、犯罪が起きている物騒な大都会。 10月1日にマルセイユのサン・シャルル駅でテロが起きて、2人のフランス人女性が殺害されました。 その記憶が生々しいので駅に着いた時から瞬間から緊張しました。 中央駅周辺は身なりの悪い移民が多く、非フランス語を話しています。 他の町の移民とは明らかに違う。紛争地から先月、マルセイユに来たような人が多く、中東の町のような雰囲気。 道には格安店やリサイクリショップが並び、建物の壁に落書き、道もゴミだらけといった感じ。……。 しかし、海側に移動すると、そこに美しい地中海の港町が広がっていました。 こちらは普通のフランス人が住み、観光客をもてなす観光の町です。 地区によって、完全に雰囲気が違う。都会という場所は光と闇が混在する場所であることを改めて感じました。 聞いた話では、マルセイユに来た移民は中央部に住み、豊かになったら治安の良い他の地区へ移住するそうです。 マルセイユに移民が多いのは、他の都市に比べて温かく、移民の人たちの出身地に気候が近いからだとか。 移民も故国の環境や気候を懐かしんでいるのでしょうか。 マルセイユに来られた時は海側のホテルを予約することをお勧めします。

サン・シャルル駅


マルセイユ港

凱旋門

アルスナル地区

リル・シュル・ラ・ソルグ、 アヴィニョン「コート・デュ・ローヌ新酒祭」
[2017/11/19]

リル・シュル・ラ・ソルグ アンティーク市

先週、学校で「Comprehension ecriteとComprehension oral」の2回目のテストがありました。結果は上々。 フランス語もようやく軌道に乗ってきた感じがします。
11月12日(日)に、リル・シュル・ラ・ソルグに行きました。 ここはヴォークリューズの泉から流れ出すソルグ川に囲まれた水の美しい町、運河のいたるところに水車があります。 写真を見ると、美しい川の町というのが理解できるでしょう。 それから、この町はフランスでパリに継ぐアンティークの集積地、毎日曜日にはアンティーク市が開催されています。 楽しみにして行ったのですが、実際に行ってみるとアンティーク屋は全体の1割程度、多くは新しい既製品や食べ物を売る店で、ちょっと期待外れでした。 アンティーク市というよりは、毎年12月、1月に開催される「世田谷ぼろ市」といった感じです。 しかし、交通の便のよくない2万人の町に毎週、多くの観光客が来るのですから凄いですね。


アンティーク市

リル・シュル・ラ・ソルグ 街並

ソルグ川


11月17日(木)に、アヴィニョンで「コート・デュ・ローヌ新酒祭・millebvin」がありました。 新酒祭ではローヌ川沿いに住む人々が中世の衣装を着て、音楽と共に街を練り歩きます。有志が集まってブラスバンドで演奏したり、歌を歌ったり、パレードをしたり。 祭りを開催するのは地元の人ですが、内外を問わず、みんな楽しんでいるようです。L'Opera前やサンディディエ教会の前の広場でワインの試飲をやっていました。 5ユーロでチップを買うと、チップ一枚でワインの新酒を飲むことができます。同じ地域のワインでも濃厚なものや、口当たりの良いフルーティなものなど銘柄によって違います。 お祭りは、Degustation(試飲)というよりは、ワインの完成を祝う収穫祭のような雰囲気ですね。私は6杯も飲んで、酔っ払ってしまいました。
余談ですが、millevinには多くの外国人が訪れるそうです。新作ワインの購入額ではフランス人より外国人のほうが多いとか。 地元の人だけでなく、海外から人が多く訪れるというのは興味深い。 アヴィニョンは演劇祭のシーズンでなくても年中こんな感じなのでしょう。 1度は演劇祭の時期のアヴィニョンに来たいものです。


コート・デュ・ローヌ新酒祭

新酒祭・millebvin パレード

ワインの試飲会場

バカンス旅行・後半 ボルドー、カルカソンヌ
[2017/11/12]

サンタンドレ大聖堂

ボルドーはアキテーヌの中心地、ガロンヌ川に面した人口24万人の世界遺産の港町です。 市街地は川の湾曲部にそって三日月形で「月の港」と呼ばれ、「2017年の世界で最も訪れたい観光都市」に選ばれています。 またワインの産地、フランス革命期にジロンド党を出した町としても有名です。
町の中にはヴィクトル・ルイが設計した大劇場、南フランスの中で最も有名なゴチック様式のサンタンドレ大聖堂、「水鏡」のあるブルス広場、18世紀のワイン倉庫などが残っているシャルトロン地区など多くの観光地があり、最近は外国の資本がボルドーに流入、古い町並みの再開発が行われています。 町が綺麗になるのは好いことですが、観光ファンの私としては、ボルドーらしさが失われているような感じがして、ちょっと残念。再開発も良し悪しですね。
カンコンス広場にはフランス革命を主導したジロンド党の記念碑があります。 それを見るとフランス革命の中でボルドーのブルジョワが重要な役目を果たしていることがわかります。 普通、どの町の教会にも聖人の遺骸があるのですが、サンタンドレ大聖堂にアンドレの遺骸は無かった。 これもボルドーが革命とブルジョワの町であることを表しているのでしょうか。 南西部の宗教都市を廻っていたので、いきなり革命の遺物に出合うと戸惑います。 この感覚は18世紀末、フランス人が味わった革命に似ているのかもしれません。
ボルドー観光の初日、観光局のシャトーツアー「オーメドック」に参加しました。 ブドウ畑やワイナリーを廻り、ワインの試飲をしました。ワインのことが理解できて、楽しかったですね。

カンコンス広場 ジロンド党の記念碑


ボルドー市街

ブルス広場

ヴィクトル・ルイ設計 大劇場

シャトーツアー 「オー メドック」


カルカソンヌはフランス南西部にある交通の要所で、「シテ」と呼ばれる城塞都市が世界遺産に登録されています。 11世紀、この町はアルビジョワ十字軍に屈し、フランス国王の所有となりました。城塞内を歩くと中世の街がどのようなものかが体感できます。 写真のように、ライトアップされた夜の城塞は幻想的で美しかった。 カルカソンヌは、8世紀のマダム・カルカスと豚の逸話から命名されたのですが、興味がある方は「カルカソンヌの由来」を調べてください。面白いですよ。


カルカソンヌ 夜の城塞

カルカソンヌ 城塞内部

バカンス旅行・前半 トゥールーズ、ルルド、アルビ
[2017/11/05]

トゥールーズ

10月28日(土)から11月4日(日)まで学校は「秋のヴァカンス」で休講。 それを利用してフランス南西部のトゥルーズ、ルルド、アルビ、ボルドー、カルカソンヌに行きました。 1週間続けての外国での一人旅は初めてなので少し緊張しました。 トゥールーズはオート・ガロンヌ県の県庁所在地、ガロンヌ川畔に作られた人口45万人の「バラ色の町」と形容される美しい町です。 5世紀には西ゴート王国の首都となり、16世紀にはパステルの交易で商業都市として繁栄、現在は4人に1人が学生という教育都市になっています。 観光地はたくさんあるのですが、中でも「ヤシの木」と呼ばれる天井を持つジャコバン修道院、「キリストの昇天」を描いたタンパン彫刻のあるサン・セルナン・バジリカ聖堂など、ロマネスク様式の建物が見所です。 キャピトルは1760年に年に完成した市庁舎。美術の欄に写真をアップしていますが、キャピトル内部はまるで美術館、これが現在の市庁舎なのだから凄いですね。

ジャコバン修道院


サン・セルナン・バジリカ聖堂

キャピトル

ルルド 無原罪の御宿り聖堂

ルルドはポー川沿いにある巡礼の小さな村。1858年2月11日、ベルナデットという少女がポー川近くの洞窟で聖母マリアに出合います。 女が聖母マリアのお告げによって泉を発見すると、その湧き水によって病気が治癒する奇跡が起こり、世界的に有名になりました。 人口1万5000人の村に年間600万人の人がやってきます。 ベルナデットの家には、産衣(産衣に縁がありますね)や手紙、遺品などが展示されていました。 聖母マリアが出現した「マサビエルの洞窟」に行った時の話ですが、泉の写真を撮ろうとしたらカメラが不具合を起こしました。 再起動したら治りましたが、やっぱり不思議な感じがします。 トゥールーズに向かう列車の中で思ったのですが、ルルドでの体験はなんだか夢幻のような、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のような……。 「銀河鉄道の夜」は巡礼の話なのでしょうか。

アルビはトゥールーズの北東にある世界遺産の町。13世紀に着工されたサント・セシル大聖堂とタルン川に沿って町が広がっています。 この町は当時、異端とされたカタリ派(アルビジョワ派)の中心地でした。サント・セシル大聖堂は約500年前に作られたのですが、当時のままの姿をとどめています。 教会内にあるフレスコ画「最後の審判」は圧巻でした。町を歩いていて、ちょっと驚いたのは中世の建物の前で子供たちがボール遊びをしている光景に出合ったこと。 一瞬、自分が何時代にいるのかわからなくなりました。


ルルド マサビエルの洞窟

ルルド

アルビ

サント・セシル大聖堂

サント・セシル大聖堂 内部

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