ユゼスの街並み
アヴィニョンに来て6週間が経ち、言葉や生活にも慣れ、語学学校の同級生とは別にフランス人の友人もできました。
生活に慣れてくると、フランス社会を冷静に見ることができるようになります。そこで感じたのが、フランスはいまだに階級社会だということ。
町にあるレストランやブティックは階級ごとの店に分かれています。
また、フランスには貧困層のアラブ人がいてコミニティを作っているのですが、その中でもフランス語ができない人等が過激なテロを企てるのだと思います。
私も当初、フランス語でコミニケーションが取れなかった時は、相当ストレスがたまりました。
移民の国では、コミニケーションの遮断が社会不安の原因になっているのでしょう。
先週、ユゼスに行きました。ユゼスはアヴィニョンの西、30キロにある「フランスで最も美しい街並み」と評された町です。
路地や石畳、家屋や窓枠など普通の街並みが本当に可愛い。 歩いているだけで、その魅力が実感できます。
町には「オーゼルブ広場」、「ユゼス公爵邸」、「サン・テオドリ大聖堂」など見所があります。
特に各時代に創建された3つの塔を持つ公爵邸は見ごたえがあります。
ユゼスは近世ユグノー派で、現在もユゼス侯爵家は続いており、現役の当主は今はパリに住んでいるそうです。
外装は城ですが、中は装飾的。フランス人貴族の生活の一端を垣間見ることができます。
日本でも経済格差が広がっているようですが、それに気づかない日本人も多いようです。
呑気ですね。
ユゼス郊外には「ユールの泉」があります。
ここからポン・ドュ・ガールを通って、ニームに水が運ばれていたと思うと感慨深い。