読書・映像鑑賞 2020年10月

半沢直樹
[2020/10/25]

「半沢直樹」(TBS系、日曜劇場)は、誰でもが知っているテレビドラマです。「やられたら、やり返す。倍返しだ!」のセリフが有名で、シリーズⅠの最高視聴率が42.2%(平成時代で1位)、シリーズⅡ(202年)も44.1%の視聴率を獲得しています。本作の人気は、実力派俳優陣の演技、勧善懲悪、スリルとサスペンスなど、娯楽の要素をすべて合わせ持つドラマ作品。一般的な感想はさておき、個人的には、シリーズⅠは退屈でした。登場人物の感情ばかりが目立ち、舞台となる経済的要素が抜け落ちている。一方、シリーズⅡはシリーズⅠの欠落部分が補われ、傑作になっています。特に、帝国航空(日本航空)、東京中央銀行(みずほ銀行)、進政党(民主党)の絡みは、モデルがあるので実感がわきます。ところで、昔、このドラマについて、某評論家の感想、「このドラマを支持しているのは、パワハラをする側ではなく、パワハラをされる側である。また、半沢直樹のような銀行員がいたら面倒で業務に滞りが出る」。確かにそうだな、と思いました。
ドラマを見て笑ったのは、俳優陣が松竹系で「真田丸」の俳優陣と被っていること。半沢直樹は真田幸村、黒崎俊一が大谷吉継に見えてしまいます。名優たちですから、仕方がないか。

写真:https://tv-maga.com/hanzawa_naoki2_arasuji/


ブラタモリ「大阪」「真田丸スペシャル」
[2020/10/18]

NHK大河ドラマ「真田丸」(2016年)を見終わったので、大阪のことをもっと知りたいと思い、ブラタモリ「大阪」編、「真田丸スペシャル」編(2016年)を見ました。2本の番組を見ると、大阪の歴史や成り立ちを把握することができます。これまで何回か、ブラタモリを見ましたが、歴史に絡めたときのブラタモリはいつもより面白い。なので「大阪」「真田丸スペシャル」も大変、興味深く鑑賞できました。特に上町台地と湿地帯を埋め、川を掘って町を作る解説、新しく発見された真田丸の地図と実際の土地を比べてみる場面は最高、知的興奮が起きます。ちょっとした土地の高低差で歴史が変わる。歴史は文献だけではなく、地政学を研究してこそ事実が深く理解できるのですね。

写真:https://mag.japaaan.com/archives/45549
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jo8qk746p-6714


ザ・リーダーズ ~車で世界を変えた男たち~
[2020/10/11]

「ザ・リーダーズ ~車で世界を変えた男たち~」(ヒストリー・チャンネル)を見ました。この番組は、20世紀のアメリカ自動車界をけん引したフォード、GМ、クライスラー、シボレーなどが、どのように生まれ、発展さえてきたかの物語です。ライバル会社同士の競争や人材の引き抜き合戦、フォード一族の親子の対立など、アメリカの近代史を知る上で良質な番組となっています。特にR・マクナマラなど元FBIの人材を雇って経営をするフォードなどの場面は圧巻。禁酒法時代や労働組合抑圧などのアメリカ史が簡単に理解できます。これまで多くのアメリカ近代史の映画を見ましたが、産業の内幕を知った上で映画を観ると印象が変わります。来年から企業で働く私としては、各企業の歴史にも目を向けて研究することが大切。来年3月まで、時間があるか限り、企業の研究をしようと考えています。ところで、最近はヒストリー・チャンネルなどで、このような番組を見ることができるので便利。この番組はネットでも見ることができるので、お勧めです。

写真:https://video.unext.jp/episode/SID0039569/ED00226699


「ゴーマニズム宣言special コロナ論」
[2020/10/04]

小林よしのり 著
扶桑社

「ゴーマニズム宣言special コロナ論」を読みました。小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」は雑誌「SPA!」に連載されている社会派のマンガです。社会派といっても右派的な小林氏のイデオロギー色が強く、各回の文末で「ごーまんかましてよかですか?」というキメ台詞が小林氏の主張となっています。本を購入したきっかけは、知人の山崎さんがこの本の編集担当だったから。「この本、今、6万部売れています。面白いから読んでみて!」と言われて購入しました。内容は想像した通り、いつもと同じ。ある程度、想像していたのですが、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」に出演しているコメンテーターの玉川徹と白鴎大学教授の岡田晴恵を執拗に攻撃していることに驚きました。読書後の感想は、所詮、漫画家の意見などポピュリズムの域を出ていない。大局的な見方ができていない感じがしました。

「ごーまんかましてよかですか?」
「このマンガ、旧来の2項対立の近代的なイデオロギーから逸脱できていない。その程度の主張では、今度のアメリカ大統領選で、なぜトランプ大統領が敗北するのか予測すらできないだろう。もっと時代に即した知性のあり方を考えたら、どうや!」

写真:https://7net.omni7.jp/detail/1107121599


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