小林よしのり 著
扶桑社
「ゴーマニズム宣言special コロナ論」を読みました。小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」は雑誌「SPA!」に連載されている社会派のマンガです。社会派といっても右派的な小林氏のイデオロギー色が強く、各回の文末で「ごーまんかましてよかですか?」というキメ台詞が小林氏の主張となっています。本を購入したきっかけは、知人の山崎さんがこの本の編集担当だったから。「この本、今、6万部売れています。面白いから読んでみて!」と言われて購入しました。内容は想像した通り、いつもと同じ。ある程度、想像していたのですが、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」に出演しているコメンテーターの玉川徹と白鴎大学教授の岡田晴恵を執拗に攻撃していることに驚きました。読書後の感想は、所詮、漫画家の意見などポピュリズムの域を出ていない。大局的な見方ができていない感じがしました。
「ごーまんかましてよかですか?」
「このマンガ、旧来の2項対立の近代的なイデオロギーから逸脱できていない。その程度の主張では、今度のアメリカ大統領選で、なぜトランプ大統領が敗北するのか予測すらできないだろう。もっと時代に即した知性のあり方を考えたら、どうや!」
写真:https://7net.omni7.jp/detail/1107121599