「戦略思考のリスクマネジメント」
企業広報戦略研究所/電通パブリックリレーションズ内ー 編著
各メディアは、コロナ関連の倒産を連日のようにニュースで配信しています。このような状況では、これからますます、コロナ禍での倒産が増えるでしょう。
現在、私は就活中ですが、志望する企業が危うくなっては元も子もない。それで、「戦略思考のリスクマネジメント」(企業広報戦略研究所、日経BP)を読みました。
本書は「リーダーシップ力」「予見力」「回避力」「被害軽減力」「再発防止力」という5つの視点から、企業の「危機管理力」を独自に数値化し、企業の危機管理力の強み・弱みを明らかにしています。
しかし、景気の良い時代に発刊された内容だけに危機意識が今日のように切実ではありません。誰もコロナ禍のような状況が発生するとは夢にも思っていなかった。
それだけ、今回の騒動は優秀な企業人の常識を超えた災害だということが言えるでしょう。
私は昨年、時代状況の解析をし、2020年の秋に景気後退が起こると予想していました。
実際にはそれよりも1年早く不況が来てしまいました。不況の原因は主観的バブルの増大、社会構造上の問題だと考えていたのですが、それがコロナウィルスの出現で早まったようです。
これから多くの企業が倒産し、不況が来ることは間違いありません。各企業とも、この本に書かれているリスクとは違った、マネイジメント戦略を立てる必要があるようです。
写真:https://dentsu-ho.com/articles/4259