読書・映像鑑賞 2019年9月

映画「ブレードランナー」
[2019/09/29]

「ブレードランナー」(1982年、R・スコット監督、H・フォード主演)は、フィリップ・K・ディックの小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」が原作のSF映画です。1982年公開当時、斬新な映像美で大ヒットしました。2017年には「ブレードランナー2049」も公開されましたが、前作と同じくH・フォードが主演を務めています。前作には飛行する自動車や感情を持つロボット(レプリカント)などが登場します。これを見ると1970年代に想像された未来像が徐々に現実化を帯びていることがわかります。未来がどのようになるかを考察するために映画をみたのですが、フィリップ・K・ディックが想像した未来像には現実味があり、見るたびに新しい発見があります。レピリカントが「過酷な環境の惑星で人間の代わりに辛い仕事をさせられた」と嘆くシーンは秀逸です。良い映画という物は色あせませんね。

これから数十年後、人間は飛行自動車を使用し、レプリカントと共存しているかもしれません。その時、この映画の結末のようにレプリカントが苦悩する姿に人間は哀愁を感じるのでしょうか。

写真:https://eiga.com/movie/26947/
https://jin625.com/archives/2144
https://movie.walkerplus.com/news/article/123130/


バラエティ番組
[2019/09/22]

最近、映画を集中して見る時間がないので、夕食時のゴールデンタイムにバラエティ番組を観ています。今までバラエティ番組に関心が薄かったのですが、見ると意外と面白いことがわかってきました。各局のお気に入りは、日本テレビの「世界の果てまでイッテQ!」、テレビ朝日の「ポツンと一軒家」「激レアさんを連れてきた。」、TBSの「1番だけが知っている」、テレビ東京の「家、ついて行ってイイですか?」など。 民放各局のバラエティ番組には公共放送のNHKにはない奇抜さ、企画力があります。世間ではスマホやネットに凌駕されて、テレビ離れが起こっていると言われていますが、仕事が終わって一息つく時にみるバラエティ番組は気分をリラックスさせてくれます。インターン活動で疲れているときに、このような番組を見ると気分転換ができます。これがバラエティ番組の存在する意義でしょう。仕事が終わった後、堅苦しい番組ばかり見ると疲れてしまいます。バラエティ番組はリフレッシュのためにある番組です。

写真:https://www.shaveoffmind.com/potsunto/
https://eiganoheya.hateblo.jp/entry/20181223/1545566616


映画「スポットライト 世紀のスクープ」
[2019/09/15]

先週に続き、新聞社ネタの映画「スポットライト 世紀のスクープ」(トム・マッカーシー監督、2015年、第88回アカデミー賞作品賞、脚本賞受賞)を見ました。内容はボストンとその周辺地域で蔓延していたカトリック司祭による性的虐待事件に関する報道の顛末を暴く描くボストン・グローブ調査報道「スポットライト」チームの話。国家的な問題を扱った「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」とはスケールが違いますが、カトリックの司祭の性的虐待を追う新聞記者たちの活動が真摯に描かれ、映画を見ると地方紙の記者たちの活動が地域社会に役立っていることがわかります。 ちなみにこのチームは2003年、ピューリッツァー賞の公益報道部門を受賞しています。最近、ネットの普及によって新聞離れが加速していると言われています。しかし、この映画を見ると新聞や記者活動の重要性さが理解できます。まだまだ新聞がメディアの中で果たす役割は大きいですね。

写真:https://eiga.com/movie/83636/photo/


映画「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」
[2019/09/08]

「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」(2017年、S・スピルバーグ監督、トム・ハンクス、М・ストリープ主演)を見ました。この映画を見るきっかけになったのはインターンシップに参加した企業の方から、この映画を見るように勧められたからです。
映画の内容は、ベトナム戦争を分析・記録したアメリカ国防総省の最高機密文書=通称「ペンタゴン・ペーパーズ」の内容を暴露したワシントン・ポストの2人のジャーナリストの実話を映画化した社会派ドラマ。映画を見ると政府や国防省とワシントン・ポスト紙の相互関係や、当時は新聞がマスコミの中で力を持っていた時代だったことがわかります。 大きな組織ではよくあることですが、権力争いや陰謀が絡み合って複雑な人間関係を紡ぎ出します。映画は社会的に重い主題を扱っていますが、スピルバーグ監督の演出が巧みなのでサスペンス映画のように楽しむことができます。マス・メディアに興味がある人は必見の映画です。

写真:https://eiga.com/movie/88119/


映画「アートのお値段」
[2019/09/01]

渋谷のユーロスペースで、現代美術の世界を題材にした映画「アートのお値段」(2018年、ナサニエル・カーン監督、8月17日~)を見ました。昨年、バンククシーの作品が1億5千万で売れた瞬間、裁断されてニュースになり話題になりましたが、現代美術に興味ない人は、なぜあのような作品が高額で売れるのか理解できないでしょう。そのような現代美術の世界を描いたのが、この映画です。映画を見ていると、ユダヤ人が市場を形成し、マネーゲームをしていることがわかります。 証券も作品もどちらも投機対象。この映画の中でジデカ・クロスビーの「最初、600ドルで売った作品が画廊では何百倍の値段で売られた。儲かるのは画廊だけで、私にはお金は入ってこない。 このような状況は見たくない」という言葉が印象的でした。現代美術の作品は高額で取引されていますが、名もない作家たちは作品を作っても売れず、相変わらず貧困生活を送っています。画廊によるマネーゲームに焦点を一方で、この映画では美術を鑑賞する喜びについても触れられていました。映画では、美術館が誰でも平等に美術に触れることのできる場所として描かれています。アートの価値を考えるうえで、示唆に富む面白い映画でした。

写真:https://www.cinemacafe.net/movies/29482/


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