読書・映像鑑賞 2018年11月

映画「ミッドナイト・エクスプレス」
[2018/11/25]

「ミッドナイト・エクスプレス」(1978年)は1968年、イスタンブールで麻薬所持で逮捕されたビリー・ヘイズの原作を監督アラン・パーカー、脚本オリバー・ストーンで製作したアメリカ映画です。 1968年当時のトルコはまだ近代の法治国家の様相となっておらず、刑期が曖昧な国家でした。そこで捕まったビリーは刑期4年から刑期30年に突然、変更されます。 ビリーは刑務所の仲間から、「この刑務所に入ったら、半病人になるか、“深夜特急に乗る=脱獄する”かだ」と言われ、脱獄を決行します。 映画は曲色が多いのですが緊張感が保たれています。 この映画を見る気になったのは、先月、シリアでジャーナリストの安田順平さんがシリアの武装勢力につかまり、4年ぶりに開放されたニュースを見たからです。 日本では安田さんの自己責任論が出ています。安田さんは麻薬所持で捕まったヒッピーのビリーのように軽薄ではありませんが、捕まったことに変わりはない。 ちなみにビリーがイスタンブールで捕まった理由は日本人のヒッピーから麻薬をもらったことが原因でした。当時は日本人も呑気だった。 現在だったら、それこそ自己責任論で誹謗されるでしょう。 いずれにせよ、外国に行った時、危ない場所に一人で行かないのはこと。 それはジャーナリストでも同じでしょう。

写真:https://eiga.com/movie/29302/
https://hbol.jp/97919


映画「フィールド・オブ・ドリームス」
[2018/11/18]

「フィールド・オブ・ドリームス」は1989年のアメリカ映画です。野球を題材にしたファンタジー映画で、親子の絆やアメリカン・ドリームが描かれています。 この映画を観たのは、日米野球で野球のシーズンが終わったからです。 主演のケビン・コスナーを始め、バート・ランカスターなどのわき役も充実し、夢のある作品に仕上がっています。 さすが野球大国アメリカ。私自身、小学校3年生まで少年野球をやっていたのですが視力に障害があったため球技はできなくなってしまいました。 高校球児だった父親と親子でキャッチボールをしたのはその時が最後です。 それから十数年がたち、父が留学したアヴィニョンに留学したのも親子で夢を追っているからでしょうか。 やはり、子どもは親の背中を見せ育つようです。ちなみに私は大のカープファン。来年こそカープには日本一になってほしい。 それが私のフィールド・オブ・ドリームスです。

写真:https://ameblo.jp/kirukirueiga/entry-12317218462.html


映画「ニードフルシングス」
[2018/11/11]

「ニードフルシングス」(1993年、アメリカ)はスティーブン・キングの原作をチャールトン・ヘストンの息子、F・C・ヘストンが監督した作品です。 人間に化けた悪魔がある町で骨董屋を開き、住民の欲望を操って町を破壊していく。 悪魔役を演じているマックス・フォン・シドーが一見優しそうな人物に見えるところが悪魔の悪魔たる所以でしょうか。 いつも悪魔の餌食になるのは欲望の強い人物やお人よしの人ばかり。 派手なアクションのホラーではないのですが、人間の弱い部分の心理描写を巧みに描写しているので恐怖感が増します。 私の場合、彼女がいないので綺麗な女の子に言い寄られたら悪魔でもついていきそう。このような話は現実に人間社会には蔓延しているような気がします。 ちなみに主演のシドーはホラー映画「エクソシスト」で神父を演じた俳優ですが、今回は悪魔役。 やっぱり良い人でも悪魔のような部分があるのですね。後味の悪さが残るブラックユーモアが効いた映画です。

写真:https://ameblo.jp/kazzp0610/entry-10469096542.html
http://eigakataru.jugem.jp/?eid=1605


映画「サクリファイス」
[2018/11/04]

サクリファイスは1986年に公開されたロシア人監督アンドレイ・タルコフスキーが製作したスウェーデン映画です。 1986年のカンヌ映画祭において絶賛され、4つの賞を独占しましたが、この映画の完成後、タルコフスキーはパリで亡くなりました。 この1本を見ただけではの作品の難解さに直面するはずです。しかし、タルコフスキー監督の他の作品を見ると、彼が何を伝えたかったが理解できます。 自然を撮った映像の美しさと、その中でのたうち回り、慌てふためく人間の滑稽さ、ちっぽけさが相まって、心に沁み込むような映画となります。 サクリファイスとは生贄のことですが、そこにはキリスト教文化全体への寓意が込められています。誰かが生贄にならなければ核戦争は止められない。 映画の中の主人公は自分こそキリストの生まれ変わりではないかと妄想しますが、彼はキリストのように高貴ではなく人間臭い。 むしろ、彼はキリストを磔刑にしたローマ人のような感じがします。 この映画が公開されたのは30年前。でも映画の質は色あせていません。素晴らしい映画は本当に良いですね。

写真:http://cinefil.tokyo/_ct/17124437
http://stevenspielberg.hatenablog.com/entry/2017/11/17/203134


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