「環境行動の社会心理学」(編集 広瀬幸雄)は、環境行動論のテキストです。
先週末、前期の課題として、環境問題を環境行動論の理論をつかって説明しなさいというレポートが出されました。
環境行動論は、「環境問題がなぜ起こるのか」、「環境問題に対して人がどのようにアプローチしていくのか」を研究する社会心理学のひとつで、環境問題と人間の行為を比較、分析して、図式化してシステマティックに説明するゲーム理論を応用した学問。
ゲーム理論を使用してモデルを作ったシュミレーションで将来を予測したり、状況を再現します。
授業でもゲームを使った演習で環境問題やコミュニケーションの過程を再現しました。
一つの理論を様々な事例に応用できれば、将来を予測できるので便利ですが、状況は場所や時間によって変化するので、一つのモデルですべてを説明するのは難しく特定の領域でしか理論化できません。
人間の行動する広範囲な領域は一元化できるほど簡単ではないようです。大学では理論を教わるのですが、それをどのように実社会で応用するかは、個々人の応用力にかかっています。一般の人が読むようなテキストではない、大学生だからこそ手に取るテキストですね。
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