読書・映像鑑賞 2018年3月

映画「ニッポン無責任時代」
[2018/03/25]

1週間のうち間のうち5日外出したので、今週は本を読んだりビデオを見る時間がありませんでした。 そのような忙しい中で見たのが「ニッポン無責任時代(1962年 東宝)」。 監督はクレージー・キャッツや加山雄三の「若大将シリーズ」を撮った古澤憲吾、主演は植木等、ハナ肇とクレージー・キャッツの面々とお姐ちゃんトリオ(中島そのみ、重山規子、団令子)で、この作品がヒットしたので、シリーズ物として30本製作されました。
内容はいい加減な男が調子よく立ち回って好き放題、生きる話。1962年と言えば、高度経済成長期の真っただ中。 映画は明るい調子で来るべき時代に希望があったことを、ありありと感じことができます。 同時代を描いた映画に「三丁目の夕陽」シリーズがありますが、描き方が全く違う。 「ニッポン無責任時代」と「三丁目の夕陽」を比べると、当時作られた「ニッポン無責任時代」に時代性を感じます。「三丁目の夕陽」も良い映画ですが、作った感が否めません。
ところで、今まで所ジョージの芸風は彼のオリジナルだと思っていたのですが、この映画を見て、所は植木のものまねをしていることがわかりました。 所が植木の真似なら、ビートたけしは岡本太郎のものまね。マネをされる芸風を作った人が本当の芸人です。

ちなみに、私がジャック・タティのような格好でパリの町中を歩いていた時、「お母さん、あの東洋人、おじいちゃんのような格好をしている!」と言われたことがあります。 タティのものまねをしていると、フランスでは年配の人が優しくしてくれます。日本でその恰好をしてあちこちに行くと、おじさんと間違えられます。 世界中のコメディアンの格好は茶色いジャケットが主流。私の格好はほとんど道化ですね。

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「金鳥の夏はいかにして日本の夏になったのか?」、「新ことばの課外授業」
[2018/03/18]

「金鳥の夏はいかにして日本の夏になったのか?」
金鳥宣伝部 著

先週はサークルの活動が忙しかったので、「金鳥の夏はいかにして日本の夏になったのか?(金鳥宣伝部)」、「新ことばの課外授業(西江雅之)」しか読めませんでした。 「金鳥の夏はいかにして日本の夏になったのか?」を読むと企業の広報がどのように仕事をしているのかが書いてあります。 「タンスにゴン」、「虫コナーズ」など面白いCМはクリエイターだけでなく、企業の広報も重要な役目を担ってることがわかります。 コンセプトを決めて、最後に責任をもってOKを出すのはクライアントなので、同じクリエイターでも企業によって出来上がるCМが変わるようです。 電通関西の堀井博次、石井達矢、中治信博などが金鳥と話し合って面白いCМを作っています。 おばちゃんが出てくる吉本の世界。さすが関西電通。

「新ことばの課外授業」
西江雅之 著

「新ことばの課外授業」は今世紀最大の日本人言語学者・故西江雅之の講座を編集した本です。 35か国語以上の言葉を話すことができた西江氏は独特の言語センスを持っていました。 「青いという言葉が無くても空や海の色は表現できる」、「方言は1つの言語、だから方言を理解できる日本人もバイリンガル」、「アフリカでは公用語と祭祀、日常生活に使い言葉は異なっている」などの話が面白かったですね。 ちなみに現在、NHK大河ドラマ「西郷どん」で「もす」などの薩摩弁を話す篤姫を指南役幾島が共通語に直させるシーンがあります。 これなどはドメスティックな言語獲得学習の典型的な例。幕末の地方出身者は江戸に来て、江戸弁という新しい言語を獲得していた。 言語の面白さを知ることのできる良書です。

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「わら1本の革命」、「複合汚染」、映画「そろばんずく」、「ミンボーの女」、「大病人」、「静かな生活」
[2018/03/11]

自然農家・福岡正信の「わら1本の革命(福岡正信、1983年刊)」農薬による複合汚染の実態を書いた「複合汚染(有吉佐和子著、1975年刊)」を読みました。 2冊ともエコロジー、無農薬野菜に関する著作です。「わら1本の革命」は自然農法(米麦連続不耕起直播)を実践した福岡の思想や農業に関する考え方が書かれています。 現在、知名度は低くなってますが、当時、福岡は農業家として絶大な人気を誇り、多くの人に影響を与えました。 一方、「複合汚染」は中央線沿線に住む主婦層が行ったエコロジー運動を有吉がドキュメンタリータッチで描いたベストセラー。 1970年代前後の農薬使用と公害など、環境汚染が社会問題として取り上げられた当時の様子がわかります。 化学肥料の使用によって土地が痩せ、作物が弱りそれを補うために農薬や除草剤、成長剤を使い、ワックスや防腐剤が入った野菜は日本のスーパーで当たり前のように売られる。 「複合汚染」の最後にフランス農業の話がでてきます。 現在、フランスは遺伝子組み換え禁止、有機農法ブーム。これから、日本の農業は一体、どのように変化するのでしょう……。


アドミュージアムに行き、川崎徹の作品に触れ、バブル時代に興味を持ったので森田芳光監督の「そろばんずく(1986年)」、伊丹十三監督の「ミンボーの女(1992年)」、 「大病人(1993年)」、「静かな生活(1995年)」、馬場康夫監督の「バブルへgo!!(2007年)」を観ました。 伊丹十三の作品は社会的な題材をモチーフににしていますが脚本や演出が巧みで、思い主題をおおらかに表現しています。 「バブルへgo!!」はバブル時代の日本を描いた作品。 これらの映画を見ると私の知らないバブル時代、経済がまだ豊かだった時代の雰囲気を味わうことができます。 「三丁目の夕陽」もそうですが、過去を体験できるのが映画の面白さですね。

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ヒッピー集団「部族」関連の本
[2018/03/04]

「中央線の呪い」
三善里沙子 著

留学中、ほとんど読書をしなかったので、読書リハビリのために広島でライトな本を読みました。 新宿から国分寺界隈の中央線沿線サブカルチャー文化を解説した「中央線の呪い(三善里沙子著、1999年刊)」、 ヒッピーから無農薬野菜を販売する八百屋になった長本の自伝「みんな八百屋になーれ(長本光男著、1982年)」、 1960年代後半からヒッピー集団「部族」の一員だった山田の自伝「アイ・アム・ヒッピー(山田隗也著、1990年)」、 長本や山田と一緒に日本のヒッピー文化を支えた詩人、エコロジストの山尾が著した「聖老人(山尾三省、1981年)」。 中央線文化、ヒッピー、有機農法(エコロジー)、自然保護に関係する本です。
4月から岡原ゼミで中央線文化に関するイベントを企画しているので、日本のサブ・カルチャーやエコロジーがどのように成立したか知るうえで参考になりました。

「アイ・アム・ヒッピー」(山田隗也著、1990年)
「みんな八百屋になーれ」(長本光男著、1982年)
「聖老人」(山尾三省、1981年)


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