読書・ビデオ鑑賞 2018年1月 |
映画「ゾラの生涯」
[2018/01/21]
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エコール・ポリテクニークは3人のフランス大統領、数学者のポアンカレ、社会学者のオーギュスト・コントなどを多くの著名人を輩出したグラン・ゼコール。 「ドレフィス事件」を起こしたユダヤ系砲兵大尉A・ドレフィスも、この学校の卒業生です。 「ゾラの生涯」は、ゾラがドレフィス事件に関わった経緯や法廷での戦い、最終弁論などを克明に描いた映画。 監督はW・ディターレ(1893年~1972年)で、第10回アカデミー作品賞を受賞しています。 自然主義小説家エミール・ゾラ(1840年~1902年)は若い頃、エクス・アン・プロヴァンスで過ごし、印象派の巨匠セザンヌと交友関係を結びました。 18歳でパリに帰り、27歳頃から小説を発表、小説家として名声を得ます。 その後、セザンヌをモデルとして描いた小説「制作」がセザンヌの怒りを買い、2人は絶交、その頃からゾラは空想的社会主義に傾き、社会・政治活動に参加するようになります。 ゾラの政治活動の中で最も有名なのが、ユダヤ系砲兵大尉A・ドレフィスを弁護した「ドレフィス事件」です。 先週、モンマルトル墓地にあるゾラの墓に行ったのですが、映画を見た後だけに感動もひとしお。 次回はモンパルナス墓地にあるドレフィスの墓を見に行こうと思っています。 |