読書・ビデオ鑑賞 2017年9月

映画 「プロヴァンスの休日」
[2017/09/24]

ニームで闘牛を観たので、それにちなんだ映画を紹介します。 映画のタイトルは「プロヴァンスの休日(2014年)」、監督は「黄色い星の子供たち」のポール・ボッシュ、主演はフランス人名優ジャン・レノ。舞台はニーム周辺の田舎です。 映画の中に闘牛祭のシーンがあります。
内容は夏休み、パリで暮らすレア、アドリアン、テオの3兄弟が夏休みに祖父母の住むプロヴァンスを訪ね、頑固者の祖父やプロヴァンスの人々とハートフルなヴァカンスを過ごすという話。 フランスは離婚大国なので家族はバラバラで、登場人物もさまざまな悩みや葛藤を持っていますが、最後は家族全員が協力して楽しい夏休みになります。 アヴィニョン駅やプロヴァンスの風景、闘牛やイベント、オリーブ畑などが登場するプロヴァンスらしさ満載の映画です。
この映画を見た時、フランス人は野蛮だと思ったのですが、ここに来ると本当だったのだと実感できます。 「秋の収穫祭」、古代闘技場での闘牛が行われたニームの町では、若者のイベントでユーロビートやダンスミュージックが大音量で流れて大騒ぎ、映画と実際の情景が重なって物語の中にいるような気分になりました。 それにしてもフランス人はよく遊ぶ。毎週、どこかでお祭りをやっています。
ちなみに、映画の中の主人公はオリーブを作っていますが、私の祖父は広島家の過疎地帯でアスパラガスを作っていました。 映画を見ているとフランス人農家も日本人農家と同じであることがわかります。 普段は東京に住んでいる私は夏休みに過疎地帯の田舎に帰省するのですが、それはある意味贅沢なことかもしれません。 「プロヴァンスの休日」は、南フランスでバカンスを体験したいと思わせてくれるような映画です。


ニームの闘牛場                         秋の収穫祭の人込み



オリーブ畑

写真:http://www.interfilm.co.jp/provence/img/top1.jpg
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映画 「スイミングプール」
[2017/09/17]

アヴィニョンの空は眩しいくらいのブルーです。気温は25℃。 緯度が高いので日が沈むのが遅く、9月の日没は20時くらい、7月の日没は22時だそうです。
前回は「グラン・ブルー」で海の映画を紹介したので、今週は南フランスのプールを舞台にした映画をご紹介します。 映画の題名は「スイミングプール(2003年)」。監督は「8人の女たち」を撮ったフランソワ・オゾン(1967年~)、主演はオゾンの秘蔵っ子のリュディヴィーヌ・サニエと往年の名女優シャーロット・ランプリング。 年配のミステリー作家が自由奔放な若い娘と出会い、嫌悪と魅力を感じながら事件に巻き込まれていく物語です。 南フランスの庭のプールに反射する光がまばゆく、夢かうつつかわからないミステリアスな世界が展開されます。 美しい若い女性と年配の女性の気持ちの対比が面白い心理劇です。
アヴィニョンの城塞の西側にはローヌ川が流れ、街中には運河や噴水がありますが、その水面を昼間、眺めるといつもキラキラしています。 プロヴァンスは水が少ない不便な土地なので、人々にとって水を確保することは需要事項。 ポン・デュ・ガールなどの水路を整備したのも、水の問題を解決するためです。 現在はプロヴァンスの各地に水道も整備され、水の問題は解決されました。
ロシュ・ド・ダン公園からから、ローヌ川の中にあるバッテラス島のプールが見えます。 今は人気がないのですが、ヴァカンスシーズンは人がいっぱいになるとか。 そんは話を聞いているとバカンスシーズンにアヴィニョンに来ればよかったと思いました。 それより機会があれば夏のコートダジュールで泳ぎたいですね。

写真:http://blog-imgs-35.fc2.com/t/a/k/takomovie/sa371l.jpg


ローヌ川

ガルドン川

フォンテーヌ庭園

映画 「グラン・ブルー」
[2017/09/10]

考えてみると、この夏はフランスのことばかりに熱中していたので海水浴にも行っていません。 その代わりと言っては何ですが、リュック・ベッソン監督の映画「グラン・ブルー(1988年)」を見ました。
物語は無呼吸潜水の世界記録に挑む2人のダイバーと友情と彼らの恋愛の物語。題名通り、海が主人公です。
この作品は海好きのリュック・ベッソンが実在の天才ダイバー、ジャック・マイヨールの協力を得て製作された映画で、フランスの観客動員数は1000万人、187週連続上映の記録を打ち立てています。 公開当時、上映後、割れんばかりの拍手が起こったという伝説があり、社会現象にもなりました。
この映画の魅力は何と言っても海の描写。 特に撮影現場となったシチリア島周辺の海の風景と美しく、エリック・セラの音楽も映画を盛り上げています。 夏になると、この映画を見たくなる人が多いのもうなずけます。 海の男の無邪気さが、ある種の切なさにつながっていますが、実際には短気で激情型のマイヨールが映画の中では穏やかな人物として描かれているのは御愛嬌。 そのため、見る人によって作品の評価が分かれます。
私が南フランスに来たのは9月。 ヴァカンスも終わり、アヴィニョンには初秋の風が吹き始めています。

写真:https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71c4tcGPELL._SY445_.jpg
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映画 「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」
[2017/09/03]

今年は雨が多かったのですが、台風15号が去った後は暑い日が戻ってきました。
先週、観たのは「37°2 le matin(37.2度の朝)」、日本では「ベティ・ブルー 愛と激情の日々」として知られている1987年公開の映画です。 37.2度というのは基礎体温の数字ですが、夏のような暑さを持つ主人公の体温を表しています。
監督は、リュック・ベッソンやレオス・カラックスと共に「恐るべき子供たち」と呼ばれたJ・J・ベネックス。
日本の副題にあるように、物語は主人公ベティの激情的な恋愛を中心に進みます。公開当時、卑猥と考えられてカットされたシーンが収録され、彼女の激情がより強調されています。 若いベティは自分の気持ちを抑えることができず、自分の感じるまま暴力的な行動をとりますが、実際にこのような女性が目の前にいたら引くでしょうね。 純粋な思いが引き起こす狂気や悲劇がテーマの作品ですが、以前見た「シベールの日曜日」で描かれる純粋性とは対照的。愛もいろいろな形があります。

写真:http://img.soundtrackcollector.com/movie/large/37_2_Le_Matin_(1986).jpg
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