読書・ビデオ鑑賞 2017年4月

映画「ブレイブ・ハート」
[2017/04/30]

ブレイブハート(1995年、メル・ギブソン主演・監督、アメリカ映画)はスコットランドの独立のために戦った英雄ウィリアム・ウォレスの生涯を描いた映画で、アカデミー作品賞や監督賞などを受賞しています。映画は脚色が多く、史実とは違った面もありますが、良くできている歴史映画です。13世紀末、スコットランドはイングランド王エドワード1世に侵略され、窮地に立たされます。それに反抗したのが、ウィリアム・ウォレスとロバート・ザ・ブルース。スコットランド独立戦争は日本では馴染みのない物語ですが、ウィリアム・ウォレスはスコットランドでは英雄視されている人物です。映画にはイングランドに抑圧されるスコットランド人の気持ちがうまく描かれています。時代は日本でいうと元寇、フランスでいうとアヴィニョン捕囚前の時代。映画を鑑賞した後、バノックバーンにあるヘリテージセンターやウィリアム・ウォレスの記念塔、スターリング・ブリッジ、バノックバーンなどを廻ると、当時の様子をリアルに想像することができました。

昨年、イギリスはEUを離脱しましたが、現在、スコットランドはイングランドとは別にEUに残ることを模索しています。 スコットランドはイギリスから政治的に離脱することを考えているようですが、実際に独立すると多くの難問が噴出するはず。すべてがグローバル化した現代、国単位で経済的な自立を目指すのは難しいのですね。


スターリングブリッジ                           バノックバーン

写真:http://livedoor.blogimg.jp/temujin2301/imgs/8/a/8a177903.jpg


ウィリアム・ウォレスの記念塔

ウォレスの剣

ロバート・ザ・ブルースの像

ドラマ「ザ・チューダー ヘンリー8世 背徳の王冠」
[2017/04/23]

「ザ・チューダー ヘンリー8世 背徳の王冠」については以前、ブログにアップしたのですが、先週、ロンドン塔に行ったので、もう一度、ブログを書きます。ロンドン塔に行くと、アン・ブーリンが処刑された場所、トマス・モアが幽閉されていた塔を見ることができるので、ヘンリー8世、アン・ブーリン、キャサリン・ハワード、トマス・モア、トーマス・クロムウェルなど、ドラマに出てきた人々を身近に感じることができます。「ザ・チューダー ヘンリー8世 背徳の王冠」は2007年から2010年に放送された、16世紀のヘンリー8世の生涯を描いた歴史ドラマです。日本ではAXNミステリーで放映されました。NHKや民放ではこのような番組は放送しないので、ケーブル・テレビの存在をありがたく感じます。

私は以前、ロンドン塔に来たことがあるのですが、その時は小学生だったので、ロンドン塔が何かを理解できませんでした。それから9年が経ち、ビデオや書物の情報を得てロンドン塔に来るとまったく印書が違う。やっぱり、名所は学習して廻る物ですね。ちなみに、ここに城を立てたのはノルマンディー公ウィリアムです。

先週はロンドン塔の他、バッキンガム宮殿、セント・ジェームス宮殿、ケンジントン宮殿にも行ったのですが、そこを廻るとイギリスが王国であることを実感できました。ロイヤル・ファミリーのあるところは日本と似ています。ヘンリー8世と織田信長、国民の島国根性も似ているのは御愛嬌でしょうか?


ケンジントン宮殿 内部


ロンドン塔

アン・ブーリンやキャサリンが処刑された場所

使用されていた処刑用斧と台

ロンドン塔 展示品

ケンジントン宮殿

セックスとアートと美しき男たち(BBC)
[2017/04/16]

「セックスとアートと美しき男たち」は2009年、BBCで製作された、19世紀末、ロンドンの王立美術院付属美樹学校の生徒、ラファエロ前派兄弟団の物語です。話はラファエロ前派のガブリエル・ロセッティ(1828年~1882年)、ジョン・ミレイ(1829年~1896年)、ウィリアム・ハント(1828年~1910年)を中心に、「絵画作品は自然をありのままに再現すべきだと」と主張した思想家、美術批評家のジョン・ラスキン、モデルでロセッティの妻エリザベス・シダル、ラスキンの妻で、後にミレイの妻となったエフィー・グレイ、ウィリアム・モリスなどが登場し、当時の画壇を象徴的に描いた物語となっています。番組を見ると、ラファエロ前派がどのように誕生し、発展したかを理解できます。このような画壇を描いた物語はフランスの「印象派 若き日のモネと巨匠たち」でも見ることもできますが、テート・ブリテンに行く前に、「セックスとアートと美しき男たち」、フランスのオルセー美術館に行く前には、「印象派 若き日のモネと巨匠たち」を見ると、作品の理解も深まるでしょう。両作品とも面白い作品です。アマゾンやヤフオクで買うことができるので、興味がある方はどうぞ。

                テートブリテン 内部                    ジョン・エヴァレット・ミレー    ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ   ウィリアム・ホルマン・ハント

写真:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/14/Millais_-_Self-Portrait.jpg
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/67/Dante_Gabriel_Rossetti_by_George_Frederic_Watts.jpg
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/7/70/William_Holman_Hunt_-_Selfportrait.jpg


地球の歩き方
[2017/04/09]

最近、学校関係の専門書や小説などまったく読んでいません。ここ2週間、イギリスやロンドンでの旅行や名所めぐりの計画を立てていました。その時に役立ったのが、ホテル予約サイトのBooking.com、英観光庁オンラインショップ、ダイアモンド社の「地球の歩き方 ロンドン」、「地球の歩き方 イギリス」です。Transport for LondonやNational rail Enquiriesなどの時刻検索機能も重宝しました。ウェブサイトの情報は個人的な興味によって名所や料理の評価が違うので読んでいてもしっくりきません。 その点、全体を網羅している「地球の歩き方」は便利です。 まず、最初に「地球の歩き方」で大まかな行き先を決め、それからインターネットでホテルや列車の時刻を調べる。 英語ができると海外のホテルや飛行機をサイト読みながら自分で予約できるので便利です。旅行代代理店が減益となる意味も理解できる(便利になった世の中です)。それでもやはり「地球の歩き方」は必需品です。フランスにミシュランがあるように、日本には「地球の歩き方」があります。

今週は「クイーン(2006年)」、「マンマ・ミーア(2008年)」、「ブレイブ・ハート(1995年)」などイギリス関連のビデオを観ました。それらについての感想を来週から読書・ビデオ欄にアップしようと考えています。

写真:https://../images-na.ssl-../images-amazon.com/../images/I/61nrBxt46bL._SX319_BO1,204,203,200_.jpg
https://www.diamond.co.jp/arukikata/assets_c/2016/06/04930-3-thumb-208xauto-27454.jpg
http://3.bp.blogspot.com/-DH8O0lM0Q7M/UJYfdL45WtI/AAAAAAAArzc/RVRwtXhhKvI/s1600/queen.jpeg


映画 「わが命つきるとも」
[2017/04/02]

ヘンリー8世の腹心で、王とアン・ブーリンとの再婚を否定して処刑されたトマス・モア(1478年~1535年)を主人公にした物語です。トマス・モアはヘンリー8世に神学理論の助言者として重用され、離婚問題に抗議して宮廷を去るまで、大法官という最高位の官職についていました。私の高校の主体は英国国教会(聖公会)だったので、キリスト教の授業があり、高校時代にトマス・モアについて学びました。キリスト教史のなかでは、トマス・モアはルター派を糾弾し、『ユートピア』を記して理想的な世のあり方を示した人物として語られます。宗教家というイメージが強かったのですが、チューダー朝の歴史を学ぶと、トマス・クロムウェル、トマス・ウルジー枢機卿といった宮廷の重鎮と並んで政治的な影響力の強い人物であることが分かります。当時の法律の根本にはキリスト教があったので、思想家や司祭は現在のシンクタンクのような存在だったのでしょう。教会の倫理や理論を統括する役割は、英国国教会の設立によって王権に移り、政教分離が行われました。トマス・モアは死の400年後、1935年にカトリック教会から殉教者として聖人に列せられますが、自らの良心=信仰のために死を選んだ彼の生き方が、16世紀を象徴しています。

写真:http://www.thecinema.jp/up../images/01809/l.jpg


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