読書・ビデオ鑑賞 2017年3月

ドラマ「THE TUDERS」
[2017/03/26]

英国王ヘンリー8世の後半生を描いたドラマ「THE TUDERS」を見ています。ヘンリー8世の統治したチューダー朝は日本でいうと信長・秀吉の時代。この時期、両国では宗教改革と政教分離が行われました。信長は本願寺戦争、比叡山焼き討ちを行い、寺社勢力を破壊しました。寺社は江戸時代になると、本山末寺、寺受け制によって徳川政権の権力機構へと取り込まれます。キャサリン・オブ・アラゴンとの離婚問題を契機にヘンリー8世も、カトリック教会と対立、英国国教会を設立、その首長となります。神の威光、教会の権威を表す彫刻、宗教画に代わって、ヘンリー8世の姿を描いた聖書が教会に配られ、教会は王が宗教、政治のトップであることを示す王権の出先機関になりました。イギリスと日本の歴史は良く似ていうのは、島国という風土のせいなのでしょうか。フランスやロシアなどとは違って、革命を起こさずに両国が王室を維持しているの同じです。イギリスと日本の歴史を見ると類似性がありますが、このような現象がなぜ起こるのか、イギリスに行って考察したいと考えています。

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「ブーリン家の姉妹」(2008)
[2017/03/19]

2008年公開の映画「ブーリン家の姉妹」を見ました。ヘンリー8世の愛人となったメアリーと、王の妃となったアン・ブーリンを主人公にチューダー朝の権謀術数を描いた映画です。父トマス・ブーリンと叔父のノーフォーク公は姉妹を王に接近させ、世継ぎを生ませることを画策します。メアリーは愛人となりますが、子供が生まれず王に見放されてしまいます。アン・ブーリンも王の目に留まり、愛人となることを求められますが、彼女は正式な結婚を求めました。アンと王の結婚は、キャサリン妃との離婚問題を引き起こし、英国国教会の設立とカトリックとの対立という歴史的事件に発展します。アンは娘(のちのエリザベス1世)を生みますが、ついに男子を生むことができず、近親相姦罪で逮捕され、ロンドン塔で処刑されます。アンの結婚によって爵位を得ていた父トマスやノーフォーク公も左遷され、一族は没落しました。一族の興隆をかけた抗争や、皇位継承問題、宗教問題など、絶対王政の絶頂期の王宮の様子がよくわかる映画です。ケント州にヘンリー8世とキャサリンに縁の深いリーズ城があるので須が、機会があったら訪ねてみたいと思います。

      ヘンリー8世        アン・ブーリン        メアリー・ブーリン       トマス・ブーリン       ノーフォーク公

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今週見た映画
「M★A★S★H マッシュ (ロバート・アルトマン監督 1970年)」


BBC製作 「ジョン・レノン・ストーリー」・ 映画 「イマジン」
[2017/03/12]

今週は、「ジョン・レノン・ストーリー(BBC製作)」と映画「イマジン」を見ました。「ジョン・レノン・ストーリー」はビートルズとして成功したジョン・レノンが父親との再会、オノ・ヨーコとの出会いを通して自己を見つめていく姿を描いたテレビ・ドラマ、「イマジン」はジョン・レノンとオノ・ヨーコの活動を記録したドキュメンタリー映画です。幼少期に両親に捨てられたこと、オノ・ヨーコとの出会いなど、葛藤などジョン・レノンの人生、背景について知ると歌詞の意味が彼の体験に根差していることがわかり、曲の理解度が増します。 ヨーコとの出会い以降、ジョンとビートルズの仲は険悪になり、解散につながりましたが、 J・マチューナス、ナム・ジュン・パイク、荒川修作、キース・ヘリングらと交友関係のあったヨーコを通してジョンは現代美術に傾倒していきました。その結果、ソロ活動の時の楽曲は、ビートルズ時代に比べ実験的で洗練されたものになっています。ビートルズはジョン・レノンの芸術的な展開があったから、世界に社会的な影響を与える伝説的なバンドになったのでしょう。反戦運動を行っていたジョンは1980年に暗殺されます。生きていたら、ピーター・ガブリエル、U2と共に80年代を牽引するアーチスト感動を行ってことは間違いありません。リヴァプールにはジョンが1945年~1963年まで住んでいた家、Mendipsがあるので、イギリスに行ったの時、行ってみようと思います。

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「ヘンリー5世 (原題 Henry V)」(1989年)
[2017/03/05]

ヘここ何日かはシェイクスピア劇の映画を見ています。「ハムレット(原題Hamlet)」(1996年)に続いて、今週は「ヘンリー5世(原題Henry V)」(1989年)と「十二夜(原題Twelfth Night: Or What You Will)」(1996年)を見ました。「ヘンリー5世」は1599年に執筆された百年戦争のアザンクールの戦いを描いた歴史劇です。君主と一人の人間という2つの側面からヘンリー5世の葛藤が描き出されています。とくに、戦いを前にしたヘンリー5世が、変装して兵士から本音の本音を聞き、王として責任を負う覚悟を決めるシーンは名場面です。「十二夜」は1602年頃に執筆された喜劇で、船が難破し生き別れになった双子の兄妹が敵国の地で変装して王に使える物語。主人公ヴィオラ(=シザーリオ)は男装してオーシーノ公爵に使えます。侯爵が恋心を抱く伯爵令嬢オリヴィアのもとへ使いに行ったシザーリオはオリヴィアに恋心を抱かれてしまいます。オリヴィアは侯爵に恋心を抱きますが、正体を明かすことはできません。そんなななか、シザーリオにそっくりな兄セバスチャンが現れ、人違いからオリヴィアとセバスチャンは結婚します。叶わぬ恋、人間関係、策略が複雑に絡みあっていますが、内容も自然と頭に入ってきて、最後は丸く収まりまるハッピーエンド。伯爵に使える道化フェステと執事マルヴォ―リオの闘いやサー・オートービーのどんちゃん騒ぎも見ものです。2作とも見ていて楽しい作品でした。


“Once more unto the breach, dear friends, once more; Or close the wall up with our English dead.”
諸君、もう一度突破口へ突撃せよ。さもなくば城壁を我が同胞の死体で塞いでしまえ。 ―ヘンリー5世

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今週、見た番組
「ふれあい街歩き・カンタベリー(NHK)」


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