2016年6月、ボルドーにワインをテーマにした複合施設「シテ・ド・ヴァン」がオープンしました。
施設内ではワイン博物館や19の展示エリアで世界のワインのことが学べるようになっています。
20€の入場券を提示するとテイスティングカウンターでワイン1杯、試飲できるのがユニーク。
展示室はワインの歴史に始まり、生産工程、生産者へのインタヴュー、香りなどのコーナーがあり、世界のワインについて知ることができます。
面白かったのは現在のように「濃赤のワイン」が飲まれるようになったのは大航海時代。それまでワインの主流は白ワインだったそうです。
16世紀以降、イギリス人の香りへのこだわりが、ボルドー・ワインの香りを発展させたようです。
ところで、キリストの血がワインと結びついた起源は、ギリシャ神話の「ディオニソスが美少年アンぺロスの死を悼み、彼をブドウの木に変えて(最初のブドウの木です)、その血から葡萄酒を作った」という物語だそうです。
キリスト教もプロテスタント以前は比較的、古代文化や神話と融合していたのですね。
クリスマスの日、アタールさんの家で飲んだ「シャトー・マルゴー1979年」は、上質なウイスキーのような味でした。
これを飲んだ時、ビンテージ・ワインとは何かを理解できたような気がします。