2019年11月3日~11月23日
遊工房アートスペース
11月3日から西荻にある遊工房アートスペースで開催されている「高島亮三・1984 + 36」、「ヒカル・クラーク・善良なるスポーツ精神」展に行きました。高島さんはここ数年、ジョージ・オーウェルの小説「1984年」に登場する全体主義国家の掲げるスローガンをテーマにした作品を制作しています。一方のヒカルさんはオリンピックの歴史とその失策の代替案としての研究をもとに、集中型および分散型の権力の力学の誤りを探る作品を発表しています。10日(日)には建築家の五十嵐太郎さんを交えた2人のトークイベントがあり、話を聞くと、2人の作家の作品に対するコンセプトがより深く理解できます。話を聞く前と後では作品の見え方がまったく違う。
面白かったのはイベント参加者が、高島さんに「現代美術家はどのようにして生活を維持しているのですか?」と質問したとき、高島さんは「実は……」と現実的な実情を答えていました。人気のある現代美術作家以外、ほとんどの作家は作品制作だけで生活することはできません。現代美術の世界は厳しいですね。
写真:http://www.youkobo.co.jp/exhibition_events/2019/10/ryozo-takashima-198436.html
http://www.youkobo.co.jp/exhibition_events/2019/10/hikalu.html