美術・音楽 2019年6月

「世界報道写真展2019」
[2019/06/30]

2019年6月8日~8月4日
東京都写真美術館

東京都写真美術館に「世界報道写真展2019」を観に行きました。「世界報道写真展」は毎年開催される公募展で、今回は129の国と地域から78801点の応募があったようです。 館内には「現代社会の問題」「スポットニュース」「一般ニュース」など8部門の中から選ばれた25か国、43人の受賞作品が展示してあります。 毎年、この展覧会を見て感じることは、報道写真が伝えてくれる知らない世界への驚きです。残酷なシーンを撮影しているにもかかわらず、報道写真を美しいと感じるのは写真を通して世界のリアルさと対峙することができるからでしょう。 それに比べると現代美術の作品は社会分野を扱っていても緩く感じてしまいます。人が真剣に生きている一瞬をとらえる写真だからこそ迫力が出るのかもしれません。 優秀な報道写真には作り込まれた映画や美術作品にはない迫力があります。

写真:https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3437.html
https://www.fashion-press.net/news/gallery/49739/858843


「The Nature Rules 自然国家:Dreaming of Earth Project」
[2019/06/23]

2019年4月13日~7月28日
品川 原美術館

原美術館で開催されている「自然国家」を観に行きました。「自然国家」は韓国人の現代美術家・崔在銀(チェ ジェウン)による発案・構成による展覧会です。朝鮮半島にある非武装地帯(DMZ / Demilitarized Zone)は65年間、手つかずで自然再生を果たしました。そのような状態を見て崔在銀は、人間ではなく自然が世界をリードする理想的な世界を夢見て、この展覧会を企画しました。展覧会には崔の他、李禹煥や川俣正など自然を通して世界を表現する作家の作品の他、建築家・坂茂や小説化・平野敬一郎の作品も展示されています。派手さがなく地味ですが、社会的で考えさせられる展覧会でした。一般的に現代美術は、草間彌生や村上隆などの派手な作品に目を奪われがちですが、このような展覧会にも注目が集まってほしいですね。

写真:https://www.cinra.net/uploads/img/news/2019/20190413-thenaturerules_full.jpg


「クリムト展 ウィーンと日本 1900」
[2019/06/16]

2019年4月23日~7月10日
東京都美術館

「クリムト展 ウィーンと日本 1900」に行きました。今月、ウィーン関連の展覧会に行くのは、「ウィーン・モダン クリムト、シーレ、世紀末への道」に続いて2つ目です。本展は、グスタフ・クリムト(1862~1918)の没後100年を記念して開催された展覧会。 クリムトの初期の作品から分離派結成後の黄金様式時代の代表作25点が来日しています。ウィーンの分離派会館を飾る壁画の精巧な複製による再現展示のほか、同時代のウィーンで活動した画家たちの作品や、クリムトが影響を受けた日本の美術品なども展示されていて、ウィーンの世紀末美術を堪能できます。展覧会としては「ウィーン・モダン クリムト、シーレ、世紀末への道」の方が面白いのですが、2つの展覧会を一度に観ると、ウィーンのことがより理解できると思います。

写真:https://www.tobikan.jp/exhibition/2019_klimt.html
https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/19706


吉田拓郎コンサート2019 LIVE73years
[2019/06/09]

4日(火)に東京国際フォーラムで行われた「吉田拓郎コンサート2019 LIVE73years」に行きました。コンサートに行ったのは、パリのオペラ座で「オネーギン」を見て1年5か月ぶり。以前は毎月、コンサートに行っていたのに、久しぶりであることに驚いています。吉田拓郎は父の世代のフォーク・シンガーの大スター。お客さんは年配の方がほとんど。今回のツアーは、拓郎の73歳を記念して開催されるツアー。 有名な曲よりも、拓郎が選んだ歌を歌っているようなコンサートでした。往年のヒット曲を聞きたいファンには物足りなかったようですが、伝説のスターを見れた私にとって十分に満足できるコンサートでした。特に「流星』やアンコールの「人生を語らず」は圧巻。でも、拓郎、昔の歌のほうが良いですね。拓郎のトークが上手で、MCで笑わせてくれます。拓郎、いつまでも元気でコンサートを続けてほしいですね。

写真:https://www.instarix.net/media/2055044011388638375
https://www.barks.jp/news/?id=1000084491


「ウィーン・モダン クリムト、シーレ、世紀末への道」
[2019/06/02]

2019年4月24日~8月5日
新国立美術館

新国立美術館で開催されている「ウィーン・モダン クリムト、シーレ、世紀末への道」を観に行きました。 「ウィーン・モダン」は啓蒙時代から世紀末に至る19世紀のウィーンの絵画的変遷をたどる展覧会です。 ウィーンの19世紀初頭はナポレオンとの対決、世紀末は力を持ったユダヤ人富裕層が主導する町に変容します。 帝政を維持したオーストリアは、他国に比べて市民による産業革命が遅れ、後にナチスを生む土壌を生み出してしまいます。 展覧会は18世紀までさかのぼる美術品が展示されていましたが、やはり19世紀末に活躍したクリムトやシーレの絵画が魅力的。退廃的な美術はシーレから始まったと言っても過言ではありません。 これまで2人の画家とユダヤ人パトロンの関係はあまり語られることはなかったのですが、本展ではそのことに触れています。 展示はウィーンの歴史を紐解く構成になっており、家具や銀製の調度品を用いて帝政期の生活を再現したコーナ―もありました。 展覧会も民族のリアリズムを正面から取り上げる時期に入ったのだと思いました。

写真:https://momomon.club/omoshiro/wien2019
https://www.tokyoartbeat.com/event/2019/A4CF


上へ戻る   ホーム