美術・音楽 2018年12月

「ムンク」展
[2018/12/30]

2018年10月27日~1月20日
東京都美術館

クリスマス前後になると大学の授業も休講が多くなるので空き時間を利用して「ムンク展」に行きました。水曜日のウィークディは混んでいないと思って会場に行ったのですが、チケット売り場が10分待ち。会場も人があふれており、あらためて「ムンク展」の人気を感じました。ムンクは20世紀初頭にパリやドイツ、ノルウェーを中心に活躍したノルウェーの画家です。展覧会では「叫び」、「マドンナ」、「吸血鬼」、「星夜月」など代表作が展示されています。「死」や「苦悩」や「不安」をテーマを扱った作品が多く、フランス絵画と比べて観念的で暗くシリアスな印象。土着的な近世から工業的な近代に変わっていく時代の人の不安を絵画で表現した作家だといえるでしょう。ムンクが表現しようとした題材は表現主義のゴッホに似ていますが、ムンクが北の国、ゴッホが南の国で作品を描いたので色彩や雰囲気が異っています。北欧の有名な画家の展覧会を見るのは初めで、国や地域によって作家の色彩や表現方法が変わることがわかって面白かったですね。

写真:https://www.enjoytokyo.jp/museum/event/1516502/
https://www.tobikan.jp/exhibition/2018_munch.html


2018年どのような展覧会に行ったか
[2018/12/23]

今年初め、パリで美術館・博物館三昧の日々を過ごしました。数えると、30か所以上の美術館・博物館に出かけ、のべで約40回以上、これは1日に1か所、美術館・博物館に通った計算となります。2月下旬、日本に帰国してから12月まで見た美術展数は27。2週間に1、5回のペースです。これにパリ分を足して平均すると、今年は1週間に1、5回、展覧会を見た計算となります。我ながら、よく足を運んだものです。 今年、見た展覧会の中で印象に残った展覧会は、「МOМA展」(フォンダシォン・ルイ・ヴィトン、パリ)、「縄文展」(東京国立博物館)、「藤田嗣治展」(東京都美術館)など。他にも良い展覧会はたくさんあるのですが、パリの美術館・博物館の常設展で見た美術品が強く印象に残っています。特にルーブル美術館で見た「ヴィルヌーヌ・レザヴィニョンのピエタ」が一番のお気に入り。ダビンチのモナ・リザよりも印象が強かったですね。この1年を振り返ると、美学美術専攻でもないのに、良く美術館・展覧会に通いました。私にとって美術作品に触れることは歴史を再認識すること、頭の体操になり、特に現代美術に触れると固定概念をほぐしてくれます。 ちなみに展覧会の他、今年は霜田先生の影響を受けてパフォーマンスに関わる時間が増えました。パレットラブの活動「西荻ワークショップ・アートマップ」製作と並行して、美術に触れて楽しい時間を過ごすことができました。振り返ると2018年は美術的に充実した時期だったと思います。

写真:http://www.youkobo.co.jp/
https://pbs.twimg.com/media/DcPJ2WSVQAA8yec.jpg
https://twitter.com/foujita2018


「アジアにめざめたら アートが変わる、世界が変わる1960‐1990年代」展
[2018/12/16]

2018年10月10日~12月24日
東京国立近代美術館

東京国立近代美術館で開かれてる「アジアにめざめたら アートが変わる、世界が変わる1960‐1990年代」を観に行きました。この展覧会は1960年‐1990年代のアジアの現代美術にスポットを当てた大規模な展覧会で、10を超えるアジアの国から約140点が作品が選ばれ展示されています。 展覧会場は「イデオロギー」、「物質主義」、「反消費主義」、「民衆美術」、「ジェンダー」などに分類され、美術作品の他、写真、映像、資料などで構成されていました。哲学的な西洋現代美術にくらべ、アジアの美術は政治色が強いように感じました。アジアの中でも日本は先進国なので物質的、消費的ですが、かつて植民地だった国や発展途上国と呼ばれた国は物質よりも行為やイデオロギーを前面に押し出しています。アジアでも国によって美術のとらえ方が違うのがよくわかります。私は初めてアジアの現代美術を一度に観たので、欧米の現代美術とは違った視点で現代美術を考察できたことを面白く感じました。美術は地域によって格差がある事を理解できた展覧会でした。

写真:http://www.momat.go.jp/am/exhibition/asia/
https://www.museum.or.jp/modules/topics/?action=viewphoto&id=1106&c=4
https://www.museum.or.jp/modules/topNews/index.php?page=article&storyid=4243


「マルセル・デュシャンと日本美術」展
[2018/12/09]

2018年10月2日~12月9日
東京国立博物館

東京国立博物館で開かれている「マルセル・デュシャンと日本美術」展に行きました。マルセル・デュシャンは20世紀を代表する現代美術家ですが、日本美術と一緒に博物館で開かれるとは……。無理くりの感じがする珍しい組み合わせの展覧会です。展覧会場は「第1部「デュシャン 人と作品」(原題The Essential Duchamp)展は、フィラデルフィア美術館のデュシャン・コレクションの、油彩画、レディメイド、関連資料および写真を含む計150余点が、第2部「デュシャンの向こうに日本がみえる。」では、デュシャンと日本の美術の発想の類似性やユニークさの意味を問います。このような展覧会が開かれること自体、デュシャンの意図に沿った題材ではないでしょうか。東京大学が再現した「大ガラス」や「泉」、「階段を降りる花嫁№2」、千利休が作った「竹一重切花入 銘 園城寺」を見ることがでました。発想のユニークさ、斬新さを感じさせてくれる面白い展覧会でした。

写真:https://www.tokyoartbeat.com/event/2018/7C40


パク・ジュヨンのパフォーマンス2回目
[2018/12/02]

25日(日)にアート千代田3331に続いて、26日(月)に西荻の「驢馬とオレンジ」で開かれたパク・ジュヨン、霜田誠二、小林加世子さんのパフォーマンスを観に行きました。今回のイベントの出演者は大人の人たちで、いつも開催されている「驢馬とオレンジ」のパフォーマンスとは違った雰囲気があります。小林さんの動、パクさんは沈黙の世界、霜田さんは動と静が組み合わさった身体的な世界のパフォーマンスを行いました。小林さんは手足、パクさんは聴覚の障害を持っているのですが、それを乗り越えて独自の世界やアートな空間を出現させます。その場にいると普通の人と障害を持つ人の境界が無くなる感じで、これが岡原先生のいう障害者アートなのだと気づかされました。先生の考え方は言葉でいうと難しいのですが、アートで体感すると素晴らしい。 岡原先生や霜田先生に1年間、接していて、2人がどのような世界観で活動しているのか少しだけ理解できました。


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