2018年6月19日~9月24日
東京国立近代美術館
東京国立近代美術館で開催されている企画展「滝口修造と彼が見つめた作家たち」を観ました。
美術評輪家の滝口修造(1903年~1979年)は日本にシュールリアリズムを紹介した日本の現代美術界に大きな影響を与えた有名な評論家です。
展覧会には瀧口修造の作品の他、赤瀬川原平、荒川修作、河原温、草間彌生など瀧口が興味を寄せていた作家の作品が展示されていました。
滝口の作品は顕微鏡の拡大写真のような作品(デカルコマニー)や、紙を炙って絵を描いた作品など科学的な感じがします。
代々、医者の家系である瀧口はフロイトの精神分析に強い影響を受けたようで、展示されている作品を見ていると、科学と芸術が融合していた当時の雰囲気を感じることができます。
言語での表現の限界を感じた時、芸術家たちは他の方法を用いて自己表現の道を探ったのでしょう。ところで滝口修造は慶應大学文学部卒の先輩。
このような評論家が慶応大学文学部から出たことは誇らしいですね。
写真:http://www.momat.go.jp/am/exhibition/takiguchi2018/
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