2018年3月21日~6月12日
東京都庭園美術館
火曜日、東京都庭園美術館で開催されているフランス文学者・鹿島茂コレクション「フランス絵本の世界」展に行きました。
フランスにおいて子供の絵本が登場するには19世紀半ばです。天才的な編集者エッツェルがジュール・ベルヌを発掘、「ペロー童話集」(G・ドレ画、1891年)など名作を誕生させます。
その後、有名な「レ・ミゼラブル」のコゼットを描いたバイヤール、美しい色彩作家モンヴェルやアニメの先駆者ラビエが登場し、フランス絵畝の世界は黄金期を迎えました。
作品は時代を追って展示されていたのですが、これを一人のフランス文学者が集めたと思うと感動的。
収集には相当なお金と労力がかかったはずです。
絵本にスポットを当てて収集しているところにも鹿島茂のフランスに対する情熱を感じることができます。
鹿島先生、この他にも相当な蔵書を持っている感じですよね。
6か月、フランスに滞在していた私としては日本でもフランス文化に触れることのできる良い展覧会でした。
金曜日、西荻にある「遊工房アートスペース」で開催されたアリス・ジェイコブスの展覧会とパフォーマンスをを観ました。
遊工房は外国人アーチスト向けのレジデンス。
観客の3分の2が外国人で、「ここは日本なのか?」と思えるような雰囲気でした。
最近、日本各地で芸術家のレジデンスが盛んでインターナショナルな感じがします。
私はこれまで美術館・博物館ばかりに行っていますが、ギャラリーで行われる現代美術作家の個展も面白いと思いました。
写真:http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/img/180321_frenchpicturebooks_photo01.jpg