美術・音楽 2018年5月

「名作誕生-つながる日本美術」展
[2018/05/27]

2018年4月13日~5月27日
東京国立博物館

東京国立博物館で開催されている、「創刊記念『國華』130周年・朝日新聞140周年特別展 名作誕生-つながる日本美術」に行きました。 会場には教科書に掲載されている国宝・需要文化財を含む約130件の美術品が展示されています。 それだけでも圧巻なのですが、加えて展覧会場は名作がどのように誕生したのか、名作が他の作品にどのような影響を及ぼしたか関係性を考察する構成となっており、展示の仕方も上手なので企画の意図がとらえやすい展覧会となっていました。 最近は企画も面白くなければ注目されません、企画者の工夫のあとが見えます。意外と知らない作品も他の作品との関連性を追っていくと理解しやすかったですね。作品の解説もわかりやすい平易な文章で書かれているの好印象。
展示費の中で私が気にいった作品は普賢菩薩騎象像。12世紀の作品ですが、後ろ側の色彩が残っています。 衣の部分に金で細かい幾何学模様が書いてありとてもエスニックな感じ。 仏像を見ていると、古代から日本に外国文化が流入していたことがわかります。
この展覧会にはもっと早く行きたかったのですが、ゼミ活動が忙しく、最終日まで行くことができませんでした。 そのせいか、慌ただしい気分で鑑賞した感じになってしまい、ゆっくりと作品を鑑賞できなかった。やはり良い展覧会はウィークデーに時間の余裕をもって行くべきですね。

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 「数寄和」、「遊工房アートスペース」
[2018/05/20]

「花まく天使」

西荻ワークショップ企画のアンケート調査票を配布して廻った時、美術関係のギャラリー「数寄和」や「遊工房アートスペース」に行きました。 「数寄和」は現在の日本で活躍する日本画家の表装や企画展、ワークショップを開いているギャラリー。ホームページを見ると毎回、質の高い展覧会が開催されています。 訪問した日は武蔵野美術大学名誉教授の井上耐子先生の自選回顧展「時空を超えて」が開かれていました。 とても上品な軽やかな感じの作品で、絵を見ていると自分の粗忽さを感じてちょっと恥ずかしい気分になりました。

「遊工房アートスペース」は国内外の現代美術家たちが制作・発表するためにアトリエ兼ギャラリー。伺った時はちょうど次回の展覧会の打ち合わせ中でした。 アンケート調査票を渡して話をしていると、遊工房のオーナーが慶應義塾大学理工学部出身の先輩だということがわかり、話が弾みました。 西荻に「数寄和」や「遊工房アートスペース」など、身近に上質なアートに接することができる空間があることを今まで知らなったことはうかつでした。 これから機会があれば、展覧会にお邪魔しようと考えています。

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「横山大観」展
[2018/05/13]

2018年4月13日~5月27日
東京国立近代美術館

東京国立近代美術館で開催されている「横山大観展」に行きました。 最近は西洋絵画、現代美術の展覧会に行くことが多かったので、日本画を見るとゆったりします。 横山大観(1868年~1958年)は東京美術学校で学んだ後、師の岡倉天心とともに動向を去り、日本美術院を設立した日本画家。 西洋文明が日本に流入した明治時代、大観は新しい日本画の美を追求、従来の定形化した日本画からの脱皮を目指しました。 自由な画風の中に精神性をそなえた大観の作品はのびやかで洋画家の靉光などにも影響を与えています。 展覧会には長さ40メートルを超える大作「生々流転」(重要文化財)の他、代表作や秀作など、約90点が出身されていました。 それをみると大観が日本画家というよりも有能なデザイナーといった感じがします。軽やかさの中に開放的手自由な表現が詰まっている。 良い作品というのはある意味、デザイン的です。

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「ビュールレ・コレクション」展
[2018/05/06]

2018年2月14日~5月7日
国立新美術館

国立新美術館で開催されている「ビュールレ・コレクション」展に行きました。「ビュールレ・コレクション」は、ドイツ人の実業家のエミール・ゲオルグ・ビュールレが収集、設立したビュールレ財団のコレクションです。第一次大戦後、ナチス・ドイツが台頭するなかで、ビュールレはパリやロンドンでフランス絵画を集めました。スイスに籍を置き、ドイツ、フランス両国に武器を輸出して、その利益で名画を集めていたというのですから凄いですね。展覧会ではルノワール、モネ、マネ、セザンヌなど印象派の作品を中心に、アングルなど新古典主義からピカソ、ブラック、アラン・ドランなどキュビズム、フォービズムの作品が展示されていました。中でも有名なのがモネの「睡蓮」、セザンヌの「赤いチョッキの少年」、ルノアールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」。特に「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢」は、はっきりと描かれている顔、手がぼやけた輪郭の背景、髪、衣服が対比されていて、少女の美しさが際立っていました。この作品を見るだけでも、展覧会に来る価値があります。
私はフランスなどでいくつかの個人コレクションを観ましたが、ここまで作品の質が良いコレクションはなかなか見当たりません。 日本国内では松方コレクションや大原コレクションなどが有名。日本人コレクターの鑑識眼も素晴らしいのですが、ビュールレの鑑識眼の高さに感心させられます。 最近、世界中で若者たちが近代絵画の展覧会に足を運ばなくなったというニュースが流れていました。 近代絵画を古臭く感じるのかもしれませんが、現代美術の理解を深めるには中世や近代の美術に接することも大切なのではないでしょうか。

写真:http://www.buehrle2018.jp/


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