2018年2月24日~5月27日
国立西洋美術館
土曜日、東京西洋美術館で開催されている「プラド美術館展(2月24日~5月27日)」に友人のUくんを誘って行きました。
プラド美術館はマドリードにあるスペインを代表する美術館で、スペインの王室コレクションなどの傑作を所蔵しています。
日本で「プラド美術館展」が開催されるのは5回目。展示会場はテーマごとに分かれており、メニッポスやヘラクレイトス、ヒエロニムスなどの哲学者、ギリシャ神話の神々、古代建築の廃墟のある風景、静物画などジャンルごとに17世紀初頭の絵画コレクションが展示されていました。
展覧会を見ると17世紀初頭のスペインでは16世紀イタリアルネサンスの影響を受けて、古代ギリシャの哲学や建築、光学への関心が高かったことが分かります。
ブリューゲルは「視覚と嗅覚」で、窓から差し込む光や鏡に映る人物を巧みに描いています。
グレコ、ルーベンス、ムリーリョなどの有名な絵画作品もありますが、今回の展覧会の目玉は何といってもベラスケスの大作7点の展示。
特に「バルタサール・カルロス騎馬像(1635年)」の来日に注目が集まっていました。
ヨーロッパで近世絵画を見慣れた私にとって展覧会場での鑑賞は楽しかったのですが、このジャンルの絵画に不慣れなU君は少々、疲労気味。
特別な絵画ファンでなければ、鑑賞するのに体力がいる展覧会でした。こうなると美術鑑賞も、身体と頭を一度に使うハードなスポーツですね。
写真:https://4.bp.blogspot.com/-v4kOFp-5TL8/WjUqni6FY5I/AAAAAAAAbCA/oaCNbUx4ago2MkEgrr3xsghYT8ZBLlvKgCLcBGAs/s1600/CCI20171216_0039.jpg