サン・ポール・ド・モーゾール修道院
耳を切ったゴッホはアルルの精神病院に入った後、サンレミ・ド・プロヴァンスにあるサン・ポール・ド・モーゾール修道院に入院、体調の良い時は外出し、サンレミの風景「糸杉のある麦畑」や「星月夜」など、1年間で150点を描きました。
先週、サン・ポール・ド・モーゾール修道院や絵を描いた場所に行き、ゴッホの足跡を辿りました。
修道院は日あたりが良い明るい感じがして、想像していたイメージと随分、異なっています。
ゴッホの部屋やロマネスクの内庭を見た後、ゴッホが絵を描いた地点をまわったのですが、景色が大きく変わった場所があります。
糸杉や麦畑があった場所に行くと景色がまったく違うので唖然としました。糸杉を観れると思っていたのに残念。
しかし、昔の風景がそのまま残っている場所に行くと、ゴッホと同じ視線で風景を見ることができ感慨深いものがあります。
サンレミに滞在する前、ゴッホはゴーギャンと一緒にアルルで生活し、「ひまわり」、「アルルの跳ね橋」、「夜のカフェテラス」など多くの傑作を描きました。
アルルには精神病院後に「エスパス・ド・ゴッホ」が建てられ、中庭が再現されています。
ゴッホの絵と実際の風景を見比べると、ゴッホが遠近感を変えたり、視点をずらしたり俯瞰したりして絵を描いているのが分かります。
写真よりもリアリティがあります。人間の視点に近い感覚で、絵を見ることができます。
「ヴァン・ゴッホ財団」で、ゴッホの手紙などを見た後、フォーロム広場の「夜のカフェ」のモデルとなったカフェに行ってお茶をしました。
私はこちらに来る前に「ゴッホの手紙」を読んでいないので、アルルに来て、少し後悔しています。日本に帰ったら、絶対に読もう。
ちなみにヴァン・ゴッホはフランス語で「ヴァン・ゴッグ」と発音します。ゴッグと言われてもピンときません。