美術・音楽 2016年7月

大人計画「ゴーゴーボーイズ ゴーゴヘブン」
[2016/07/24]

渋谷BUNKAMURAで大人計画の演劇を見ました。期末試験期間中でも休まず遊びます(笑)。
「ゴ−ゴーボーイズ・ゴーゴーヘブン」の脚本は松尾スズキ、主演は阿部サダヲと岡田将生です。 イスラム国による邦人殺害事件をパロディにしたストーリーで、そこに少年愛や内戦、輪廻転生、浮気の話が絡みます。 ストーリーはめちゃくちゃで、筋書きがあるのかないのか分からない演劇ですが、ところどころにちりばめられた下ネタやブラックジョークが笑いを誘います。 ジョークは非常に下らないですが、奇想天外で、その発想力には感心しました。
劇の冒頭に、イスラム国が人質の身代金要求のビデオを茶化すシーンがありました。 生真面目な人が見たら「不謹慎だ」と怒り出しそうですが、こうした危険極まりないパロディも演劇だから許されるのでしょう。 舞台で行われることは演技であり、すべて虚構、現実でない夢物語だと、そう分かっているから、我々は安心して演劇を楽しむことができるのだと思います。 ストーリーも、虚構性を増すために、あえてめちゃくちゃにしているのかもしれません。 不寛容社会と呼ばれるように、型にはめ、首を出さないようにすることが横行する世の中ですが、大人計画の演劇は堅苦しくなった気分を緩めてくれます。

余談ですが、僕が観劇した日は、ちょうどテレビカメラが回っていたそうで、役者さんたちの演も力が入っていました。もしかしたらテレビ放送されるかもしれないので、楽しみです。

写真:http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/16_gogoboys/


浜離宮朝日ホール「Camerata de Lausanne 来日公演」
[2016/07/17]

知人の招待で、汐留の浜離宮朝日ホールにCamerata de Lausanneのコンサートに行きました。Camerata de Lausanneはバイオリニストでロザーヌ音楽院教授であるピエール・アモイヤルが、若手奏者の教育と音楽活動を目的に、2002年に結成した弦楽アンサンブルです。世界各国の若手奏者が参加しており、パリ、ミラノ、モスクワなど各地を転々としながら活動しています。今回は初の日本公演、演目はバッハ〈2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調BWV1043〉やシェスターコビッチ〈管弦八重奏とスケルツォ Op.11〉、チャイコフスキー〈甘い夢〉〈フィレンツェの思い出〉をやりました。日本でクラシックのコンサートに行くことはほとんどなく、弦楽アンサンブルによる演奏を生で聞くのは初めてです。
昨年、日吉キャンパスの部室棟でアンサンブル部の学生が音出しているのを嫌というほど聞いたせいで、弦楽器に良い印象を持てなかったのですが、やはりプロの演奏は美しい。音が澄んでいて、ヴァイオリンの音が美しいものであることが実感できます。私はピアノの音が好きですが、弦楽には違った良さがあると感じました。生演奏だと、CDでは聴けない細かな音の表情や、空気感のようなものが伝わって来ます。
フランスでは、クラシック・コンサートが日常的に行われ、価格も日本より安いので、クラシック・コンサートに行くのもフランス遊学の目的の一つです。ただ、クラシックの知識に乏しいので、渡航前に勉強しようと思います。

写真:http://amoyal.com/wp-content/uploads/2015/04/Camerata-collage small.jpg
http://amoyal.com/wp-content/uploads/2016/05/0711Hamarikyu-R.jpg


庭園美術館 メディチ家の至宝−ルネサンスのジュリーと名画
[2016/07/10]

2016年4月22日〜7月5日
庭園美術館

目黒にある庭園美術館で開かれている「メディチ家の至宝―ルネサンスのジュリーと名画」に行ってきました。 メディチ家はイタリア、フィレンツェの商人で、銀行家(両替商)、政治家として、栄華を極め、その財力を用いてイタリア、ルネサンスを支えた一族です。 展覧会にはミケランジェロやレオナルド・ダヴィンチのパトロンとしてルネサンス文化を擁護したロレンツォ・デ・メディチや、ローマ教皇となったクレメンス1世、 トスカーナ大公としてフィレンツェを支配したコジモ1世などメディチ家の一族の肖像画やコレクション、宝飾品が飾られていました。

メディチ家は第7代トスカーナ大公ジャン・ガストーネの代で断絶しますが、その遺産は、その姉アンリ・マリーア・ルイーザ・デ・メディチの「メディチ家のコレクションがフィレンツェにとどまり、一般に公開されること」という遺言により、トスカーナ政府に寄贈され、散財を免れました。 現在、そのコレクションはフィレンツェのウフィツィ博物館に収められており、今回来日したのはその一部です。栄華を極めた一族の収集品は、その衰退とともに散逸してしまうことが多く、コレクションとしてとして残っていることは稀です。 ルネサンスを支えた一族の遺産は、美術品であると同時に貴重な歴史資料でもあります。


鉄製の男性器、石製の女性器
[2016/07/03]

私のコレクションの一つ、鉄製の男性器と石製の女性器です。
江戸時代と推測できますが、もしからしたら室町時代の物かもしれません。 このような鉄作品は、関東か東北地方に多いと聞きました。造形が妙にリアルで、お気に入りのコレクションのひとつですが、鉄と石でできているのがなんとも言えません。 鉄という最も人工物と石という自然物の対比は、男性と女性の対比を象徴しているように思えます。
幕末、日本に渡来した外国人宣教師が、若い娘さんたちが町に建てられている、石でできた男性器に触れる光景を見て驚いた、という記録があります。 明治政府は、それを恥じて、すべて町中から撤去しました。
近年、少子化の問題が叫ばれていますが、石の男性器、女性器を町に置くくらいでなければ、問題が解決できないような気がします。 人間は動物ですから、少しくらい野蛮な部分があってもよいでしょう。


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