美術・音楽 2016年4月

エリッククラプトン 日本武道館公演
[2016/04/24]

日本武道館で行われたエリック・クラプトン(1945年生まれ)のコンサートへ行きました。
クラプトンは、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジと並んで「三大ギタリスト」と称される伝説的なギタリスト。 「Layla」、「Tears in Heaven」、「Wonderful Tonight」などが有名です。クラプトンは1975年の初来日以来、ほぼ隔年で来日公演を行っており、講演回数は200回を超えます。 今回の公演では日本武道館の海外アーティスト講演会数最多記録(91回)を更新しました。 あまりの公演回数の多さに、ファンの間で「クラプトンは好物のかつ丼を食べに来たついでで、コンサートをやっているのではないか」とささやかれています(笑)。
今回の公演で一番印象に残ったのは“I shot the sheriff”。
演出の仕方やソロが素晴らしく、演奏が終わった時には感動から会場がどよめきました。 決められたコード進行の中でいかに曲を組み立てていくかがブルースやジャズの面白さですが、今回の演奏でその神髄を見せつけられました。 クラプトンのアレンジが素晴らしかった。

ところで、5月20日にクラプトンの新たなアルバム「I still do」がリリースされます。 2014年に「今後日本ツアーを行わない」と宣言し、今回のライブが最後の来日公演になるかと噂されていれていたのですが、ニューアルバムのタイトル(I still do=私はまだやる)を見る限り、引退はまだ先のよう。
今後も精力的に活動してほしいですね。


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演劇 大人計画 「あぶない刑事にヨロシク」
[2016/04/17]

下北沢の本多劇場に演劇「あぶない刑事にヨロシク」を見に行きました。 朝ドラ「あまちゃん」を手掛けた宮藤官九郎や皆川猿時、荒川良々の所属する劇団「大人計画」の作品です。 演劇を見たのは初めてですが、下ネタやブラックジョークなどで大笑いしました。こんなに面白いものだと知っていれば、もっと早い時期から演劇を見いったのに……。 「真面目で硬そう」という演劇に対して持っていたイメージが先行し、劇場に足を運ぶのが億劫になっていた自分が悔やまれます。

一番印象に残っているのは、潜入捜査中にコンクリート詰めにされた刑事(皆川)がスマホで仲間に助けを求めるシーンです。 絶体絶命の状況にある皆川とは裏腹に、くだらないことばかり言って話を聞かない仲間たち。電話越しに会話する2人の危機感のギャップが笑いをさそいました。
見ていて、ばかばかしくて下らないやり取りですが、考えてみると「スマホで繋がっていても、意思疎通が出来ていない」のは社会問題。 大人計画の演劇は現代社会の矛盾や歪みをネタにしているのかもしれません。
そういえば、喜劇王チャールズ・チャップリンの”Modern Times”や”City Lights”も、機械化や格差、貧困という現代社会の歪みを笑いのネタにしています。 矛盾を示すことで笑いをとる喜劇のスタイルは現代社会の歪みを露わにするのに適しているのかもしれません。

社会の矛盾をおもしろおかしく笑いとばす、それが喜劇なのではないでしょうか。

2016年4月14日〜24日
下北沢 本多劇場

 あぶない刑事にヨロシク 

【作・演出】
細川徹
【出演】
皆川猿時 荒川良々 池津祥子
 村杉蝉之介 近藤公園 上川周作
早出明弘 本田ひでゆき(本田兄妹)
 生演奏 TUCKER

大人計画Official Website
http://otonakeikaku.jp/

写真:http://otonakeikaku.jp/2016abunai/
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MOTアニュアル2016  「キセイノセイキ」
[2016/04/10]

2016年3月5日〜5月29日
東京都現代美術館 企画展示室地下2階

東京都現代美術館に「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」を見に行きました。 MOTアニュアルは若手アーティストの活動を紹介するために1999年から定期的に開催されているグループ展です。 「キセイノセイキ」は、「インターネットによって発言の自由が増す一方で広がる、多様な価値観に対する不寛容性」、 表現の自由や権力をテーマにした社会学的な現代美術の展覧会です。
ところで、「キセイノセイキ」における「キセイ」とは誰による「キセイ」をさすのでしょうか。 私は個人の主観が「キセイノセイキ」において規制をかけている主体だと思います。 今月8日、不倫をネタにしたカップヌードルのCMが視聴者からの苦情を受けて放送中止になりましたが、このCMに規制をかけたのは法律や放送倫理ではなく、消費者の主観です。 先月、雑誌やワイドショーなどで取り上げられた「保育園落ちた日本死ね」という匿名ブログの書き込みも、 母親個人の意見が国に対する圧力になったことで話題になりました。インターネットを通じて個人という主観的な存在の発言力が増したことで、 主観による「キセイノセイキ」が到来したのではないでしょうか。今度、大学で感情社会学を展開する岡原教授(文学部)に会うことがあれば、 このことについてお話を聞きたいと思います。

「自由とは他人の幸福を害せず、自らの幸福を追求することである」
J.S.ミル「自由論」より




村上隆のスーパーコレクション展―魯山人、蕭白からキーファーまで―
[2016/04/03]

2016年1月30日〜4月3日
横浜美術館

横浜美術館に「村上隆のスーパーフラットコレクション展」を見に行きました。 3月6日のブログで「五百羅漢展」を取り上げましたが、今回は村上隆の所有するコレクションの展覧会です。
村上隆は現代芸術家として活動する一方、コレクターとして美術品の収集活動も行っています。 現役の芸術家が所有するコレクションを公開することは希です。 会場には縄文土器、北大路魯山人の陶芸作品や旧蔵品、アンディ・ウォーホルや李禹煥の作品など様々な時代の作品が展示されています。
私は美術愛好家の父の影響で、軸(西園寺公望、東郷平八郎)やアフリカ彫刻(ドゴン族)などコレクションしています。 部屋にコレクションを飾っていますが、美術品に囲まれて生活すると感性が磨かれるような気がします。 より魅力的で面白いコレクションができるよう、今後も美術館を巡り、美術に対する造詣を深めていきます。


写真:http://yokohama.art.museum/exhibition/index/20160130-457.html


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