美術・音楽 2016年3月

フランス・パリ
[2016/03/27]

今週はフランス旅行にいってきたのでパリ特集です。
パリには美術館や博物館がたくさんあり、数日間で回りきれるものではありません。 初日に行ったルーブル美術館を回るだけでも3日くらいかかりそうです。 なので、今回は、ドラクロワ、アングル、ダヴィッド、マネ、モネ、セザンヌ、ルノワールなど旅行前にビデオで見た作品や モナリザ、ヴィーナスなど名作中の名作をピックアップして、かなり駆け足で見て行きました。
これらの作品はテレビや図録でよく目にしますが、実物を見ると感動します。 大きさもさることながら、光の当たり方や色合いなど、テレビや写真でより迫力があって美しい。 アングルやドラクロワからマネ、モネ、ルノワールなどの印象派、ゴッホ、ゴーギャンなどへと続く一連の美術史の流れを事前に勉強していたので、 作品をより楽しむことができました。これらの絵画を一度に見られるなど何たる喜び!このような美術館がすぐ近くにあるフランス人はうらやましい。
フランスの学校ではこうした作品を実際に目にしながら授業が行われるそうです。 私がルーブル美術館を訪れた時も、ダヴィッドの「ナポレオン一世の戴冠式」の前で小学生が授業を受けていました。 日本でも課外学習で美術館や博物館を訪れることがありますが、大抵、課題を与えられて後はほったらかし。 日本にもいいものはあるのに。実際に名画を前にして歴史や絵画について解説してくれるなんて、フランスはいいですね。 フランス人の美意識は子供のころからこのようにして養われているのでしょう。
あ、そもそも、彼らの住むパリの街自体が歴史的遺産だった。

・ルーブル美術館
「ミロのヴィーナス」「サモトラケノニケ」「モナリザ」「岩窟の聖母」
「ナポレオン一世の戴冠式」「民衆を率いる自由の女神」「アルジェの女」など

・オランジェリ美術館
「睡蓮」

・オルセー美術館
マネ、モネ、ルノワール、ドガ

・ロダン美術館

・ケ・ブランリー美術館







ピカソとダリ
[2016/03/20]

今週はフランスに行く準備や先輩たちと会っていたので、美術館に行く時間がありませんでした。読書もしていません。まあ、良いか。
20世紀初頭に活躍したピカソやダリは印象派とは違う感じがします。 日露戦争と第一次世界大戦の違いかな。二人が活躍した時代、アインシュタインやフロイト、ヴェベルナー・ハイゼンベルクが出現します。 パリ旅行が終わったら、思想と現代絵画を関連づけて勉強しようと思っています。

「天才画家の肖像 ピカソ(NHK)」
「天才画家の肖像 サルバドール・ダリ(NHK)」
「NHK・BS 天海祐希 魅惑の新オルセー美術館」


ピカソは造形的、ダリは思想的な画家

写真:http://stat.ameba.jp/user_images/25/a5/10140254258.jpg
http://livedoor.blogimg.jp/utsuneko/imgs/2/2/229dd478.jpg


2015年2月26日〜4月3日
無印良品 有楽町 2F Open MUJI
「手と土と火と 沖縄のやちむん」展 
http://www.muji.com/jp/events/1523/

月曜日、有楽町にあるMUJIで行われた「読谷山村焼北窯 その仕事と暮らし」のトークイベントに行きました。 ゲストは沖縄を代表する壺屋焼の人気作家、松田米司さん(1954年、沖縄生)。 講演では北窯立ち上げのエピソード、地元地域との関わりや陶芸の仕事について、お話されていました。 中でも印象に残っているのが、資金不足のため、建材集めから建設まですべて自分たちの手で行ったという話。 工房の屋根に使うため廃屋の瓦を剥いでいて村の人から怪訝な目で見られたとか。 沖縄では陶芸家という職業が理解されにくいそうですが、「自分の信念に基づいて行動することが大切」と言われていたことが印象的でした。 活動を続けているうちに周囲の人々が協力してくれるようになった、と笑顔で話をされていました。

米司さんの作品は若者の間でも人気があります。磁器作品に比べると民芸調の陶器は温かみを感じさせてくれます。 クールなテクノロジーが蔓延している現代社会の中で、手作り感のある素朴な作品が皆を魅了するのでしょう。 モノや情報が不足した時代、人々はマス的な商品に殺到していましたが、現代は作家の個性に基づいた作品に魅かれているようです。
松田さんを主人公にした「あめつちの日々(川瀬美香監督)」は4月下旬、東京のイメージフォーラムで上映されます。興味のある方は、是非、ごらんください。

※会場となった「MUJI(無印良品)」は1979年、フランスの哲学者ボードリヤール(1929年〜2007年)の著書「消費社会の神話と構造」に触発された西武百貨店の堤清二が立ち上げたブランド。 堤氏はブランドを無記号化することによって、再ブランド化をすることを目論みました。 コンセプトは立ち上げ当時と変わったようですが、現在は大量生産に飽きた人たちが、個性的な作品を求めて集まっています。 若者たちは個人の感性に共感して消費行動をとっているのでしょう。

陶芸家 松田米司さん(読谷山村焼北窯)

1954年 沖縄県読谷村生まれ
1973年〜1979年 那覇市首里 石嶺窯、「大嶺工房」にて作陶従事
1990年 北窯13連房を開き、現在も各地で個展を開催。
2016年 ドキュメンタリー映画「あめつちの日々(川瀬直美監督作品)」の主人公

映画「あめつちの日々」    読谷山村焼北窯 松田米司 仕事と暮らし

2016年5月7日(土)〜 11:00/21:00
[東京] 渋谷 イメージフォーラム(tel. 03-5766-0114)
[大阪] 十三 第七藝術劇場(tel. 06-6302-2073)
[名古屋] 名古屋シネマテーク(tel. 052-733-3959)

監督:川瀬美香

ドキュメンタリー作家。
東京芸術大学卒業後、CM制作会社、外資ブロードキャストを退社後、自主映画を制作。
2010年「big returns」、2111年「紫」、2016年「あめつちの日々」。
[Blog]essay.tokyo

写真:http://essay.tokyo/tsuchi/
https://www.shinnichiya.com/s_blog/?p=1693


村上隆 「五百羅漢図展」
[2016/03/06]

2015年10月31日〜2016年3月6日
森美術館 六本木ヒルズ 森タワー53F

先週、森美術館に「村上隆の五百羅漢図展」を観に行きました。村上隆(1962年、東京生)は現代日本を代表する現代芸術家。 平面ではスーパーフラット、立体ではフィギアの技法を用い、マンガのような作品を制作しています。 ルイ・ヴィトンなど企業とコラボし、美術と経済活動を結びつける活動を行う一方、彼の作品に関しては賛否が分かれます。 2010年にフランス・ベルサイユ宮殿で行われた展覧会では、フランスの芸術団体から「ポルノ作品のようだ」と抗議を受けました。

今回の展覧会を見て、私は大勢の観客がいることに驚きました。美術愛好家の父に言わせると、「日本人が現代美術の展覧会に足を運ぶようになったこと自体驚きだ」そうです。 六本木という土地柄もあるでしょうが、作品の評価は別にして、成功した展覧会といえるでしょう。
私の村上隆評は「マンガはマンガ、戯作は戯作であるから面白いのであって、それをアートと結びつけようとする村上の手法には無理がある。 江戸時代の浮世絵作家や戯作者は自分たちが作っている作品をアートだと考えていないから面白いのであって、最初からセレブリティを狙う村上の手法はアメリカ的だ」です。
これまで、六本木はサブカルチャーを中心とした街でしたが、森美術館、サントリー美術館ができ、新しい文化街に生まれ変わろうとしています。 明治10年の内国勧業博覧会以降、博物館や美術館が建設され、上野公園が日本の一大文化拠点になったように、六本木も美術や文化の街に変身するかもしれません。 そのためには、美術大学や音楽学校の誘致が必要だと思います(教育機関の存在が都市の文化形成には不可欠)。上野には東京藝術大学があります。
果たして六本木は美術・音楽大学を誘致するのでしょうか?

写真:http://www.mori.art.museum/contents/tm500/image/title.jpg
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/002/121/32/N000/000/013/144645429066276184177_PB011481.JPG
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/6/69/Roppongi_Hills_2013-12-01.jpg


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